海辺の風景

海野さだゆきブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

『Tomb Raider』『The Rise of Tomb Raider』Steam版と部品交換(笑)

『Tomb Raider』シリーズ かの『MYST』シリーズ以来、宝探しのようなゲームは好きでした。パズルというべきでしょうか。SteamはLinux版があるのを知って、入れてみました。面白いですね、ゲーム専用機では国内ラインアップしていないようなものが沢山あるの…

『行商人に憧れて、ロバとモロッコを1000km歩いた男の冒険』春間豪太郎 著

まさにタイトル通りの内容です。そもそもの始まりは、フィリピンに行ったまま連絡の跡絶えた親友の捜索にかの地に渡ったことでした。観光地とは無縁の場所で作者は人生ではじめて「外部」の存在を知り、とても心打たれるのです。 冒険がしたい、と。冒険とい…

『大阪的 「おもろいおばはん」はこうしてつくられた』井上章一 著

阪神タイガースファンとして、なかなか信じてもらえない事実に「昔は甲子園ガラガラだった」「六甲おろしなんて歌わなかったし、俺も知らなかった」があります。今を基準とすると見えないことは多いと思います。 現在は「東京史観」の時代です。と、言っても…

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』大森藤ノ 著 ヤスダスズヒト イラスト

ラノベでは、設定の面白さ、筋運びの良さで人気になるものと、文章の良さでそうなるものがありますね。これはどちらかと言えば後者かなあ、と思いました。 例によって「ねーよ帝国主義」です。再度説明しますと、「そんなヤツいねーよ」「そんな女の子イネー…

『世界地図の下書き』朝井リョウ 著

朝井さんの小説を読んでみたかったのです。映画になったものかな、と思ったのですけど、短めだったこれを選びました。 読みはじめて後悔しました。僕は子供もの、とか施設ものが苦手なのです。すぐにページを閉じて、かなりの時間放置していました。 色んな…

『GRIS』

STEAMで「GRIS」をやりました。「風の旅人」に影響を受けた横スクロールのゲームです。テーマははっきりとしています。「喪失と回復」。 最初、少女が「声」を失うんです。そこから彼女の旅が始まります。これ「内なる旅」なんですね。ゲームとしてはパズル…

『エーテルギア』小山タケル 著 シロウ イラスト

魔術魔力による動力でその活動を維持していた人間は、それを支えるわずか二万人足らずの魔術師たちを搾取していた。その状況に魔術師たちは反発し、ついに実力衝突となる。それは魔術対科学の戦争だった。戦いは魔術師たちの敗北で終り、彼らは科学の研究対…

『自殺するには向かない季節』海老名龍人 著 椎名優 イラスト

学校でも家庭でも冷たく漂うようにそこにいる、という感じの主人公。ある日、クラスメイトの少女が自殺したと聞く。彼には思い当たることがあったのだ。その思考が定まらぬなか、やはり群れから外れている同級生男子からタイムスリップを引き起こすという錠…

『星明かりグラフィクス』山本和音 著 が完結 全3巻

美大を舞台に繰り広げられる青春劇。などと言いますと、甘酸っぱいアレやコレと思い浮かべるかと思いますけど、この作品は違います。すでに経過してしまった、そしてキャリアも終ってしまった僕が言うと、なんだか「わかったような」ですけど、 社会に出るジ…

『LOST 風のうたがきこえる』池部九郎 著 咲良ゆき イラスト

地方都市、音楽に目覚め、その才能を開花させようとした少女が事故で亡くなる。後悔の日々を送るバンド仲間であった主人公は、遺品として彼女が思いついた歌の歌入れに使っていたスマホを受け取るが、なんとそこに彼女から電話がかかってくる。彼女は「向こ…

『Detroit Become Human』PS4

www.jp.playstation.com もちろんの『ブレードランナー』からウン年、彼らの物語は21世紀的になって、つまりゲームとなって僕たちの前に現れました。 最初のプレーでは、よくもまあここまで人間っぽい造形をしたなあ、なんて思っていましたが、モデルの役…

『数学的な宇宙 究極の実在の姿を求めて』マックス テグマーク 著 谷本真幸 訳

数学者による大著。順を追って、それもかなり詳細な記述が続くので、飽きることもなく、途中分からなくなるようなこともなく、最後まで読めました。 なんと言っても、平行宇宙についての話、いえ、論はとてもスリリング、刺激的で、僕は自分がいかに「ぼーっ…