ラノベでは、設定の面白さ、筋運びの良さで人気になるものと、文章の良さでそうなるものがありますね。これはどちらかと言えば後者かなあ、と思いました。
例によって「ねーよ帝国主義」です。再度説明しますと、「そんなヤツいねーよ」「そんな女の子イネーヨ」「そんな展開ありえねーよ」と、つっこみを入れれば入れられる、しかしそこが揺るがない世界を展開する小説群の傾向を僕はそう呼んでいるのです。嫌ったり軽蔑したりしているのではありません、それでいいんです、と思っています。で、そこは大抵のラノベがそうなんですから、この作品の特徴とは言えません。
主人公のお人好しぶり、もまあ、あるといえばよくある設定かもしれないです。案外モテルみたいですし、、、でもなんといいますか、読み進むと伝わってくる作者の姿勢になんか良いものを感じるんです。
こうしたファンタジー系世界観で、伝えられるものがあるんだ、みたいな、、、感じです。たぶん作者が先行する作品群、ラノベに限らず、ゲームやまんがなどなど、から受け取った確固たるものがある、そんな印象を受けるんです。
で、そこになんか惹かれて読み進んでしまうんですね。おもしろい感覚だなあ、と僕は思いました。はい。