海辺の風景

海野さだゆきブログ

2015-01-01から1年間の記事一覧

成田山新勝寺

東海道踏破3回目の報告、そして4回目の、今後の登山、サイクリングの安全祈願にお参りしました。 久しぶりです。時間は本当に流れ流れ、一見変らないようでも参道も少し変っていました。もう「ボッチ笠」は売っていませんでした。貴重なものになってしまっ…

『義烈千秋 天狗党西へ』伊東 潤 著 新潮社

「謹みて按ずるに、神州は太陽の出づる所、元気の始まる所にして」と始まる『新論』 。僕はこの国の先の戦争をたどるうちにこの書物にたどり着きました。 著者の会沢は、幕府支配に都合のよいシステムではなく、国内の総力を結集させる仕組みが必要だ、とい…

『健脚商売』伊勢華子 著 中央口論新社

タイトルはもちろん「剣客商売」にかけていますね。女子競輪選手のノンフィクションです。スポーツは筋書きのないドラマ、といいますけど、ここでは競技そのものではなく、彼女たちがその競技に至るまでのドラマが語られています。 話は戦後まもないころにあ…

iTunes Quicktime そしてEdius neo 3.5

結論だけ。なにしろ面倒くさかった。 iTunesがWindows10でインストールされなかった問題は、今回のiTunesのバージョンで解決されたようです。ファイ名は同じですけど、容量が違いますので別ものです。なんでそんなことするのかしらねえ。Quicktimeも同様でな…

『四重人格』The Who ブルーレイオーディオ

ハイレゾ流行りであります。リマスターされた音楽たちは、確かに分離が良かったりする分、新たな発見をさせてくれたりします。それは楽しいのですけど、僕は配信という形がどうにもしっくりこないのです。 配信元がしっかりコントロールするという方式をとっ…

『ヤマノススメ』第1巻ー第3巻 しろ 著

登山再開でトレーニング中です。田畑トレーニングと、速歩インターバルトレーニングを併用してやっています。Garmin Forerunner225Jのおかげで心拍数トレーニングが可能になっているのが幸いしています。始めて1ヶ月経ちました。エンジン同様、回してやらな…

「8割りの人は自分の声が嫌い 心に届く声、伝わる声」山崎 広子 著

これは全くの盲点でした。この年になって、目からうろこ、です。 還暦が近くなって、目から鱗はいくつかありました。 筋肉 皮膚 声 どれも、あまりに当たり前すぎる存在ゆえに、無視も甚だしい、という共通点があります。筋肉や皮膚って体の大きな部分を占め…

テントの行方

テントを二張り持っています。ひとつはダンロップの一人用、もうひとつはモンベルのムーンライト3。今日、久しぶりにチェックしてみました。 ムーンライト本体はまあまあな状態でした。シールした部分が変色した程度です。しかし、フライシートは裏側が経年…

「デッド寿司」井口昇 監督

公開時、とても観たかったのですけど、逃してしまいました。メディアを買うことも考えたのですけど、配信で観ることができました。僕は基本的にこういう作品、大好きです。 主演の武田さんは、他の作品でちょっと拝見したことがありました。動きも素晴らしか…

「ヒーローインタビュー」坂井希久子 著

阪神タイガースファン必読の小説。その能力の高さゆえに人を引き付けるものを持っていながら一軍半の選手生活を続けている野手。その選手を関係者が語るという形をとっています。 甲子園で試合がある時に梅田にいるとわかりますよ、阪神って生活の一部なんだ…

「∀ガンダム」

実はガンダムが苦手なのです。家にはずっと「Zガンダム」のレーザーディスクボックスセットがあるくらいなのですけど、どうにも。理由はわかりにくいからです。最初のガンダムもものすごく時間が経過してからやっと理解できました。 ただ平成ガンダム。つま…

『レーシングガールズ』色川地球王 著 瞭 イラスト

人気売り上げ低迷への対策として若いスタッフが考えたのは、「オートレース萌え化」という時流に乗りたい願望丸出しの企画であった。しかし、それは従来のファンはもとよりオートレースに関わる者たちの反感を買うだけだった。そこに紛れ込んでしまったのは…

高尾山へ

新しい装備のテストのため高尾山に上りました。 ファイントラックのカミノパンツ スーパーフィートのカーボンという中敷き ガイガリーグのハイドレーションエンジン2リットルという水分補給機能 グレゴリーのスタウト45というザック どれも素晴らしいもの…

『掏摸』中村文則 著

この作品も作者の中村さんがNHK-FMの「松尾堂」に出演されて、その話がとても面白かったので、作品を読んでみたいと思ったのです。これがすざまじく面白く、若い世代の才能に敬服した次第です。 主人公はスリです。彼がいかにしてそうなったのか、主観的な振…

「その娘、武蔵」田中相 著 2巻まで

女子バレーボールまんが。僕は「アタックNO.1」の大ファンでしたので、はい、早川みどりさんのファン、以降女子バレー、追ってきました。 話は大型中学生アタッカーが全国大会優勝後、部活をやる意味を失ったと宣言するところから始まります。まあ、ここから…

『流』東山彰良 著

賞ものに関心がありませんでしたけど、NHK-FMで作者の東山さんのお話を聴いて、俄然興味が湧いてきまして、電子書籍で購入しました。いやいや、面白い、面白い、続きを読みたくなってしまって、止めるのに意思が必要でした。 台湾。そう、僕ら日本に「戦後」…

「花守の竜の叙情詩」全3巻 淡路帆希 著 フルーツパンチ イラスト ファンタジア文庫

「欝展開」と言った方がいました。なるほどです。ファンタジーというのは僕には「時代劇」なんです。 若い年代には江戸以前とかはもうなじみがないのだと思います。周囲からそうした「歴史」がすっかり姿を消してしまい、どちらかといえば西洋風なものばかり…

「夕空のクライフイズム」手原和憲 著

高校サッカー部を舞台にした漫画。連載中。ここは5巻まで。 僕は1980年代後半「これから日本はサッカーの時代になる」と言っていました。それはもちろん希望を込めてそう言っていた部分もありますが、確信があったのです。 テレビというものを大学時代…

「竜の柩」「霊の柩」「火怨」「炎立つ」高橋克彦 著

全くの偶然なのですけど、この順番で読んで良かったと思います。 「竜の柩」はオカルトと呼ばれているような、つまり「ムー」で特集が組まれるような内容に関して、作家高橋さんがとてもユニークな姿勢で挑んだもの、です。たぶん、後に書かれることになる奥…

「ガンパレードマーチ2K未来へ」第4巻 榊涼介 著 きむらじゅんこ イラスト

小説ガンパレの最終巻。あとから来たファンである僕は榊ガンパレこそガンパレなのです。なにしろまだゲームの方はやり終えていないどころか、やりはじめの段階なのです。つまり、僕は小説としての面白さでずっと読んできたわけです。 再び九州を舞台にした戦…

多摩川河口までの往復100km

多摩川の河口は僕の大学生活での思い出の場所です。どうにもならない思いを抱えて自転車で行き、そのまま夕暮れの中に沈んでいました。そこは、でも絶望の場所ではなくて、反対に希望の場所でした。それを象徴したキャラクタを僕は下手くそなまんがにしてい…

「のうりん」第11巻 白鳥士郎 著 切符 イラスト

全国民必読の書も11巻です。電車で読みましたけど、笑いをこらえきれませんでした。はい。 べっきーの結婚雑誌の話といい、良く調べたなあ、と思うと同時に、これが笑えるって、実は深刻な問題かも、と思いました。現実で行われていることが、ちょっと視点…

「アスラクライン」全14巻 三雲岳斗 著 和狸ナオ イラスト

ねーよ帝国主義による一種の学園異能バトルもの。長かった。おもしろくないのかといえば、面白いのですけど、なにしろずっとライトノベルを読み続けているのでいささか食傷気味になっていまして。 相変わらず、世界の一大事なのにご近所で物事が進みますし、…

Windows10に移行する

Windows機の方はAV機器と化しているので、今回のOSバージョンアップには躊躇はありませんでした。 ASUSのZ68-Vという4年以上前のマザーボードでした。あっさりupgradeは終了。20分位で終わりました。そして問題点は見つかりませんでした。 ここからがちょ…

「Quatre」Rajie

当時レコードは下宿の近く都立大学駅近くの小さなレコード屋で買っていました。あるとき、ふと目についたすてきなジャケット。帯をみると豪華ミュージシャンが山程クレジットされていました。どういう歌い手なのか聴いたことはありませんでしたけど、このメ…

川崎宿から子安あたりまで

先週の続き、高温注意、いえ警報が出ているので、ここは子安のキリンビール工場併設のレストランを目的地にしました。 前回同様ケストレルの環境計をつけっ放しにして川崎から歩きました。最初は33度くらいでしたけど、どんどん気温は上昇、ついになんと38…

東海道品川宿から川崎宿へ

もう東海道を全行程踏破するというのはやめ、という家族の忠告に従っていたけど、死ぬまでに時間がないなか、好きなことをしないではいられないよ、と復活を決意。 とはいえ、4度目の東海道、文字通り「死出の旅」になるかもしれない。京都までいける見通し…

「ジョーカーズ!!」ノギノアキゾウ 著 群青ビズ イラスト

スマホの非合法アプリが超能力を付与するという世界。主人公はおもしろくあればなんでもオッケイ、という大衆のエネルギーをその源とする非合法アプリを駆使するふたつの流れに巻き込まれる。ひとつは面白ければオッケイをそのまま活動原理とする団体。もう…

「産霊山秘録」半村良 著

というわけで、読み直しをしました。たぶん、これで4回目くらいです、読み直すのは。今回は電子書籍で読みました。 大筋は覚えてしまっているのですけど、こんな話だっけという感じ、新鮮な感動がありました。やはり世紀の傑作です。 突出したアイディア、…

「後宮楽園球場」第2巻 石川博品 著 wingheart イラスト

あれの続きがあったとは。思わず購入です。帯に「美少女、お色気、スポ根」とありますけど、まんま、ですね。 本筋は主人公の復讐譚なので、それが成功するまで、あるいは失敗するまで話は続けられるのは構造的にはその通りなのですけど、狭い後宮で野球で、…