海辺の風景

海野さだゆきブログ

『エーテルギア』小山タケル 著 シロウ イラスト

魔術魔力による動力でその活動を維持していた人間は、それを支えるわずか二万人足らずの魔術師たちを搾取していた。その状況に魔術師たちは反発し、ついに実力衝突となる。それは魔術対科学の戦争だった。戦いは魔術師たちの敗北で終り、彼らは科学の研究対象になり、人間は「人工魔術」を作り上げることに成功する。

 

しかし、そうした状況を再びくつがえすべく、魔術師は立ち上がった。壮絶な戦いが始まる。

 

ゲームの影響下、魔術というものを扱うラノベは沢山あります。この作品のユニークなところは「人工魔術」という、魔術を科学的に作り上げた技術があることです。

 

魔術というのは、別の形の科学なのかもしれません。その戦いがとてもおもしろく、読めました。うーん、なるほど。バトルはかなりシビア。いいですねえ、これ。もちろんラノベらしく「ねーよ帝国主義」も貫かれています。

 

なかなかのお勧め。2巻で終っているのがもったいない世界観だと思います。