海辺の風景

海野さだゆきブログ

『体はゆく できるを科学する≪テクノロジーX身体≫』伊藤亜紗 著

あっと言う間に衰えてしまった脚力をなんとか60%くらいは戻せた今日このごろです。

 

基本的にこれは良いのではないかと思ったものは最低でも3ヶ月は試行しています。そこで分かったことは

 

『Born to Run』以上のことは分かりませんでした。

古い日本の体の動かし方は良かった。

どうも体には自動調整機能みたいなものがあるみたい。

 

仕事で週4日は1万歩以上歩いている僕なのですが、脚力は向上するどころか劇的に低下します。この理由についてはあくまで仮想なのですけど、分かっています。コロナ以来あちこちで歩いている人、多くは老夫婦なんですけど、をお見掛けします。たぶん、残念ながら皆さんが期待したようなことは起らないと想像します。

 

この本では身体が「できるようになる」ことにアプローチをしている色々な研究が紹介されています。目から鱗の研究ばかりなのですけど、僕は

 

「なんだかわからないけど体が整うのです」

 

を毎日経験しているので、実はあまり不思議には思いませんでした。なにやっているかって

 

単にとろとろ走っているだけ

 

なんです。なんじゃそれは?ですよね。これ

 

人間は二足走行狩猟動物

 

という定義で解けると思います。この本に描かれている光景は要するに

 

索敵

追跡

会敵予想

道具の選択

道具の操作

 

という情報行動というところですべて合理的に説明ができるのではないかと思うのです。

 

コロナ以前から走っている人は沢山いましたけど、僕はどうも

 

仕事みたいに走っている人

 

はたぶん効果が薄いかご本人の期待とは違う結果が出るのではないかと思っています。僕は「とろとろ走っているだけ」と言いましたけど、

 

猫たちの縄張り見回り行動

 

と同じことやっています(笑)。あ、マーキングはしてませんよ(笑)。似たようなことはしてますけど(笑)。人間は抽象化で物理障壁乗り越えますから(笑)。

 

だって、我々のような動物が移動する理由って「それ」でしょう。何万年もやってきたことをいきなり方針転換できるとは思わないのです。「それ」以外の指向性で体を動かすっていうのは、たぶん我々の行動原理から外れるのです。

 

『Born to Run』でフィールドをサンダルで走るみたいなことが出てきますけど、あれを足の機能性が向上したと理解するのは違うと思います。私たちはなぜ走ってきたのかを思えば答えはすぐにでるはずです。

 

今の僕のホームコースでは暖かさに刺激されて大量の蛙がコースに出てきました(笑)。仕事みたいに走っている人はかわいそうな蛙を踏み潰していますけど、僕はそんなことしません。いくら暗がりとはいえ、蛙を探知できないのは動物としてどうなんでしょう。はははは。。。。