海辺の風景

海野さだゆきブログ

『翔んで埼玉』新所沢レッツシネパーク(笑)

この映画は東京の映画館で観てはいけないでしょう(笑)。少しでも埼玉にかかわりのある人は必見。それも絶対に映画館で。

 

他の作品の上映状況を調べていましたら、な、なんとまだ上映しているではありませんか。それも県境、そしてある意味聖地である所沢で、即断で映画館へゴー!!

 

平日の14時ですが、14、5人のお客さんが。新所沢レッツシネパークは座席が豪華なのですよ。最近音響がリニューアルされてほんとにお得感が倍増しました。

 

しかし、ここ聖地所沢でロングランをしているとは(笑)。ロビーには原作の原画が陳列され、大看板にはGACKTさんの直筆サインが。おお、なんて素晴らしい。

 

で、映画ですが、あちこちですでに言い尽くされていると思いますので、

 

大傑作、ただし埼玉に少しでも関わりのある方にとっては(笑)。ディテールが泣かせるので、大画面、大音響の映画館で観るべき、とだけは言いたいですね。

 

しかし、これは究極のご当地映画です。なにしろ、地名が出てきただけで場内爆笑です。そうなんです。たぶん他の地方の方とか、東京などにお住まいでも埼玉に関わりの薄い方にはチンプンカンプンでしょう。その地名でなぜ笑える?とかになってしまいますから。

 

僕は高校の3年間みっちり埼玉に住んでいましたし、両親はその時期からずっとそこにいました。父は埼玉にて亡くなりましたし。

 

もともと僕は東京都北多摩郡と呼ばれる県境に住んでいました。

 

なので、わかるんですよ、「あー、埼玉に来ちゃったんだ」感。来て早々自転車で遠出をしました。荒川サイクリングロードが果てしなく続いていまして、埼玉のスケール感がわかりました。

 

な、なんと、途中、サイクリングロードに牛がでーんと寝ているんです。牛?牛なんです。牛が放し飼いかよ。。。と僕は絶望的な気持になりました。

 

東京都と言っても都市部とは無縁、都会指数ゼロの土地に住んでいたんですが、その僕でも「来ちゃった」感に襲われました(笑)。なので、毎週末に必死で自転車漕いで東京都北多摩郡の友だちに会いに行っていました。

 

染まりたくない(泣)って。

 

そんな埼玉をディスっていた僕ですが、入学した高校の仲間のおかげで、学校が、そして埼玉が大好きになりました。いや、ほんとに。

 

友だちの家に遊びにゆくのに自転車片道30分漕ぐなんて普通さ。おやつは畑の脇に捨ててある規格外のさつまいもを拾って家で蒸かすのさ。

 

僕はすっかり東京の、とはいえ都会指数ゼロの、暮らしをわすれたのでした。浦島太郎かいって(笑)

 

その後大学入学にともなって東京世田谷高級住宅街近くに下宿することになるんですが、東京が合わなくなっていて、一時期引き籠もり状態になったほど、人間が埼玉に最適化されてました。はい。浦島太郎ですね、まるっきり。

 

しかし、あの原作をここまで突き詰めて、みごとに世界を構築した映画スタッフの力業には畏敬の念を禁じません。

 

さあ、みなさん、新所沢へゴー!

 

追記 6/29

6/27に妻と観にゆきました。この日も10人位のお客さんが来てました。もちろん、全員爆笑の連続です。

ふと、思ったのは「埼玉解放戦線の歌」をThe Alfeeに作ってもらって、劇中で聞きたかったなあ、ということでした。

YOSHIKIさんに「千葉解放戦線の歌」も。

あと、まあ埼玉が全世界に誇れる川高(カワタカ)の「男のシンクロ」とか、東武動物公園の近くにあるTeam ZOOが手がけた、変な、否、ユニークな小学校校舎とか、まだまだ描くべき埼玉はあるから、パート2を期待しちゃいますよね(笑)

埼玉デュークの青年時代という時代設定で。