海辺の風景

海野さだゆきブログ

Datacolor Spyder5 でモニターのキャリブレイション

作った曲をYoutubeに上げるに、絵がないのはちょっとさみしいから、と下手なりにイラストを描きはじめたら、気になってきたのです。

 

モニターの色がやっぱりおかしい。

 

これはSteamでゲームをしている時、Pixivにて絵師さんたちのイラストを観ている時、ちょっと思っていたのですけど、その違和感をずっと放置していたのでした。

 

25年前、某巨大組織を退職して失業したときに、DTPを仕事にしようと試みたことがありました。友人がすでに個人事業主としてやっていまして、色々と教えてもらえる、ということもきっかけでした。

 

まあもともとNeXT使っていましたし、アウトラインフォントなどの知識はありました。はい。で、Macや必要なソフトウエア、フォントなどを買いそろえて勉強しはじめました。

 

それは結局仕事にはしませんでした。理由は当時のMacのあまりの不安定さにありました。友人などは、あの爆弾マークが出るのを前提として作業していまして、そこは気にしていなかったのですけど、僕は安定感あるPC8801とかFM11とNeXTStationという計算機遍歴でしたので、リセット前提ってなに?これに人生かけられないなあ、と思ったのでした。

 

その後、近所で弱小会員制雑誌の編集にかかわることになり、そのときに勉強したことは役に立つんですけど、まあそこは半年でクビになりましたけど(苦笑)。

 

弱小隔月刊雑誌とはいえ、16ページ、色校正とかちゃんとやっていましたので、そこで身につけた感覚のおかげで、普通のユーザよりはちょっとはモニタの発色をするようにはなっていましたけど、キャリブレイションができるモニタってベラボーに値段が高いので、感覚的に色あわせをする位ですませていました。

 

せんだってPixivの絵師さんたちのイラストがあんまりに素晴らしいので、「これちゃんとした色で観たいなあ」と、一番気に入った絵師さんの「紙」のイラスト集を購入しました。

 

おいおい、こんなにきれいなんじゃないか。モニタ、だめダメじゃん.。.。.。。と、我慢ならんぜ、となりました。

 

しかし、キャリブレイションできるモニタはやはり高価、収入の少ない高齢者には厳しい.。.。で、つらつら調べたら、ソフトウエアキャリブレイションでやる簡易キャリブレイションってのがあるのを知りました。探しましたら最安値17000円。速攻で買いました。

 

www.datacolor.com

displaycal.net

Spyder5は安いバージョンですと、やれることは少ないのですけど、フリーのソフトウエアではかなり追い込めるのもわかりました。Linuxで走るのもわかりましたので、買わない理由はありません。僕はメインマシンがGNU/Debian/Linuxですから。

 

使い方はハードウエア、ソフトウエアとも簡単です。ソフトウエアはサンプル数が多いので完走に50分ほどかかります。で、できあがったプロフィールを適応させると、

 

なーんだよお、今まで僕は何を観ていたんだろう、絵師のみなさんに申し訳ない.。.。.。みなさん素晴らしい色彩、「塗り」です。経年劣化のモニタでも紙に近い色になりました。

 

いやいや、簡易とはいえ、威力は絶大です。正直視力が上がったのかと思うほど違います。

 

作るにせよ、観るにせよ、モニタで絵を楽しむ方、やるべきですよ。感覚で調整すると、どうしてもギラつくところに収まりがちですけど、目に刺さる色調から落ち着いたもに変化し、目の疲れも減ります。はい。

 

困ったことに、モニタの経年変化ぶりも、きっちり測定されてしまいまして、これはモニタを買い換えるしか解決しませんので、お金がないなか、悶々としております(笑)。

 

しかしまあ絵師のみなさん、いったい一枚の絵に何色使っているんでしょう。すごいなあ。紙にする時の色校正大変だわ、こりゃあ。良い紙使いたくなるよねえ、いきおい値段上がるわけだ、、、、と色々納得と関心の今日このごろです。