海辺の風景

海野さだゆきブログ

Greco F-200 メインテナンス

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1973年暮れのことです。ギターを欲しがっていた僕に父は購入資金を渡してくれたのでした。僕は中学二年でした(ただし二回目の二年生なんですけどね)。

 

そのギターは今も僕の手元にあります。当時2万円。現在の物価だと7、8万に相当するとか。よくそんなお金を父は出してくれました、といまは思います。

 

すっかり、ほこりをかぶってしまったギターをちゃんとメインテナンスすようと思い立ちました。レコーディングの為でもあります。

 

購入したのはTusqのサドルとエンドピン、そしてマーチンのコーティング弦。

 

Tusqをサンドペーパーで削るのは骨でした。途中、これはカッターでごりごり削って、サンドペーパーで仕上げすれば良いと気が付きまして、作業はすいすい進みました。

 

弦はSP Lifespan Phosphor Bronzeのエクストラライトにしました。コーティングされているんですね。

 

幸い、トレスロッドはまだ効きます。でもびしっとまっすぐというわけにはいきません。「ほぼまっすぐ」位ですが、問題はないです。ペグは分解して清掃、シリコングリスを補充。指板は絞ったウエスで綺麗にしました。

 

ペグのガタは大きくてもうこれも次は交換ですね。でも、なんか探しにくいんですね、エレキ用のはポストの高さが心配ですし。まあ、なんとか探しましょう。やっぱりGOTOHですかね。オープンタイプも良いかもしれないです。

 

弦高は6弦12フレットで3mm。弦のテンションは良好。よい弦ですね、これは。

 

もう完全に乾ききったギターです。鳴ります。びっくりしました。弦はマーチンらしいブライトな音です。

 

すっかりふにゃふにゃになった指先。骨折してまだ感覚が完全ではない右手の中指と人指し指。なにより、弾いていないための技術劣化。

 

ビートルズ、ポールの「Mother nature's son」。いいなあ、やっぱり。右手も左手もなんか「弦はどこ?」みたいになるけど、体が覚えているんですね。千回は弾いて歌ったものね(笑)。

 

まずは、自作の曲の再録音で活躍してもらおうかな。

『通し狂言 平家女護島』 国立劇場

思えば、最初の歌舞伎観劇は、国立劇場、当時は橋之助だったんですよね。いまは 中村芝翫さん、ですね。

 

話は知っていましたけど、やはり、聞くと観るとでは大違いでした。

 

簡単に言えば、平家の棟梁、平清盛「排除」に荷担したとして絶海の孤島に幽閉された俊寛が恩赦により解放されることになるも、事態は思わぬ方向に進むのです。

 

これ、現代劇です、まるっきり。狭い空間での心理劇です。しかし、まあずうううっとでずっぱり、セリフも多いのですけど、最後は、本当に心情だけの芝居なんです。

 

もう、切ないといいますか、やりきれないと言いますか、どうしてそうなってしまったのか、でも人生、そういう事があるのですよね。。。。

 

。。。。。。

 

やはり、女性が活躍するんですよね、歌舞伎って。妻は主人公は女性だよって、言っていますけど、ほんと、そうですね。

 

お芝居は「戦いはこれからだ」って感じで終るんですけど、その戦いの担い手は女性なんです。それも、絶対に負けない!そういう姿勢、もしくは「在り方」で。

 

いやあ、 中村芝翫さん。すごかったです。この役は滅茶苦茶難しいですよ。やれるって、思うくらいのところに行かないと、やれない演目ですね。歌舞伎はすごいです。

『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史』村瀬秀信 著

我が阪神タイガースはシーズン最後に脱力させてくれました。世間ではお家騒動と呼ばれるスタッフ人事の混乱です。「またかよ」ともはや感想も何も浮かびません。

 

「昭和な」球団運営をしている「伝統」球団がこぞってコケている事の意味合いを論じている記事を見掛けませんが、ファンの哀しさ、マスコミの記事を読んでしまうんです。

 

しかし、阪神タイガースファンの皆様、他球団でも同じ様な苦しみをファンに与え続けていた事実を知ることは、とても有意義なのです。プロ野球繁栄あっての個々の球団なのですから。

 

この本は僕たちタイガースファンにはわが身のことのように突き刺さります。そうだったんだ。もしかして僕たちよりも苦しかったかもしれない、そんな事さえ思いました。

 

ベイスターズに衣替えした頃、ハマスタ阪神戦を夫婦で観に行きました。バックネット上段の席からの眺めは良かったです。なにしろ、ガラガラですから。。。。

 

海辺らしく、雨が降ったり、やんで穏やかになったり、の夜でした。僕らの席の後方では、試合の間ずううううううううううっと、叫んでいる女性がいました。彼女は文字通り叱咤激励の言葉を文字通り血を吐くように大きな声で叫び続けていました。

 

なんだか、僕たちは切なくなってきました。。。。。。

 

僕たちのすぐ後ろでは、会社帰りなんでしょうか、若い会社員の5、6人の集団が野球を楽しんでいました。結構詳しい話をしていたので、仕事帰りにここで楽しむのが恒例になっている、そんな感じでした。

 

彼らは応援歌やコンバットマーチをなんと「ハモって」歌っていました。僕らはこれに感動しました。そうだよ、僕は高校時代合唱部。なんでハモることを思いつかなかったのだ!、それ頂きます!とうれしくなっていました。

 

しかし、試合も後半に入ると、社員集団さんは、社内の話題に終始し、野球を全然観ていない。。。。。。。

 

横浜ファンは、身売りも、チーム名変更も経験しているんですよね。それがどれだけファンに辛い思いを強いたのか、それでも選手はあきらめずに前を向いていたのか、読み進んで切なくなりました。

 

僕らタイガースファンなんてぜいたくです。。。。。よくぞこんな状況を、こんな仕打を耐えた。。。。。横浜ファンは強いです。

『うつ病九段』先崎 学 著

故米長先生の最後の内弟子であり、その軽妙なお話ぶり、エセーが僕も大好きな先崎九段が、まさかこんなことになっているとは全く知りませんでした。

 

先崎九段の著書は何冊か持っています。もちろん将棋関係の本です。その軽妙かつ端的的確なその文章で綴られる病気の始まりから途中経過、治癒の過程は、ぞっとするほどリアルで、もう夢中で読み進み、深夜に最後のページをめくる頃には、よくぞここまで書いてくださったという感謝の気持でいっぱいになりました。

 

この本はケースワークに携わる、もしくは関係する人の必読書です。間違いありません。僕もうつ病の知識はありました。しかし、当事者からここまで詳しく話を聞くなどという機会はありませんでした。

 

先崎九段はもともと将棋のプロとして必須の自己を客観的にみる力がありました。そこに文章力が加わり、轟音が聞えてきそうな程の説得力で迫ってきます。

 

そうなんです。うつ病は脳の病気なんです。その実態は実感としてはわかりにくく、読後自分がいかに無理解だったか知りました。

 

当事者はどういうことがどんなふうに辛く苦しいのか、本当に伝わってきます。

 

そして、精神科医であるお兄様の言葉の的確なこと。身内だから言える部分があると思いますが、それが、そこが実に急所なんだということをおっしゃるんです。

 

絶対のお勧め。誰か翻訳して海外にばーんと紹介して欲しいです。

大象體操

いやあ、この手がありましたか!と驚愕。

 

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タッピングかあ。なーるほど。参りました。

 

台湾、大好きなグループ、いくつかあります。

旺福

旺福 - Wikipedia

 

Chthonic

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ライブも凄いけど、アルバム『高砂軍』は強烈にささりました。映画『セディックバレ』も観ていたので、なお。

 

ううん?気が付けば、みんな女性がベーシストですね。どのバンドも最初に音だけ聴いて気に入ったのですが、僕好みのベースであることは確かでした。

 

そういえば、最近日本のバンドで気にいったのって、みんな女性ベース弾きさんだ。例えば。

www.youtube.comどこかしらナンバーガールを思い出させる、疾走感。よいですねえ。

www.youtube.comニールヤング&クレイジーホースかと思いましたよ、はい。

 

 

うん?どうしてでしょう。で、どことなくプログレの匂いがするような気がします。。。。クワトロ姉ちゃんを尊敬していたのは確かですから、っぽい人が好きなのかもしれませんねえ。

www.youtube.comこの野郎どもを従えての、堂々の歌いっプリと、腰の入ったベース。好きでした。はい。トーキングヘッズなんて、随分とあとでベースが女性だって知りましたよ。はい。

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全部、音から入りましたから、性別なんて気にしてませんでしたけど、はい。

 

 

 

『プロ野球死亡遊戯』中溝康隆 著 『巨人への遺言』広岡達朗 著

僕はどうにもあの「くたばれよみうり」というコールがしっくり来ないのです。まあ、「とっくにくたばっている」というお説もあるかとはおもいますが、球界のお笑い担当球団として、コールにはレスポンスが必要、つまりオチが笑えるオチがないコールだなあ、と思うわけです。

 

僕はあの寒い日、始発のバスに乗り込む寸前キオスクで買ったスポーツ新聞に「阪神タイガース 小林繁」という自筆サインのコピーを見た時にすべてが腹におさまりました。小林、男です。プロです。ですからその後の江川投手の鼻血だろうが、なんだろうが全く気になりませんでした。

 

つまり、僕はあの日でさえ読売巨人軍に何らの感情もなかったです。今もそれは同じです。太田選手が出てきたときに、やっと巨人軍に右の四番がと楽しみにしていましたし、その後は「なんで太田を出さないんだよお」って嘆いていましたよ、はい。いまは岡本選手が楽しみですよ。

 

はい、僕はタイガースファンですけど、すごい選手はやっぱりすごいの一言ですよ。先日、やっとドームで巨人戦を観ました、目の前の岡本選手はやっぱり「ケツがでかい」、感動しました。あの「西武の秋山選手」(今の秋山選手じゃないよ)が伊豆で自主トレしていたときに、同じホテルに宿泊してまして、朝、ランニングにチームメイトと出るところに出くわしましたが、いやああの「ケツのでかさ」は圧倒されました。それ以来、僕のよい選手かどうかの判断基準は「ケツのでかさ」なのです。

 

ずっとタイガースしかみていないと、他の球団のファン気質というのがさっぱりわからないのでして、唯一の例外は大学時代、同級生の石井君がスワローズファンで、そのぼやきが、なんともらしかったなあ、くらいの思い出であります。

 

ジャイアンツの迷走ぶりは知っていましたけど、こちとらずうっとそれどころじゃありませんでしたので(笑)、ジャイアンツファンがどういう気持だったのか想像さえしませんでした。しかし、分かりましたよ。

 

やっぱりなあ。みんな、特定の球団のファンである前に野球ファンなんですよねえ。そして、「人を応援するのが大好き」なんですよねえ。

 

俺はこの状況で何をどう応援したらイイんだよお。。。

 

そういう心の叫びですよね。仕事で疲れて帰ってきても、スーパーマンの美技を応援するだけで、すうっと疲れが消えて、ビールが喉を切り裂くのが痛快、それはどの球団のファンだって同じですよねえ。

 

ましてや、球場での応援となれば、ね。

 

なんか、プロ野球の選手って、どんどん俺たち庶民から遠くなってゆくきがするんです。通っていた大学の近くのそば屋に王ちゃんがよく来ていたらしくて、たまたま目撃した学生がはしゃいでいたのをなんどかみかけましたけど、王さんだって、庶民のヒーローだったんですよ。

 

野球がビジネスとしても、競技としても洗練され、高い技術や戦略を追求し、それを売り物にしていったと同時に、なんかこう単純に楽しめなくなっていると思うのです。

 

僕は大谷選手がすごいと思ったのは、「豪速球とホームラン」を見せてくれる選手だからですよ。これほどどかんとまっすぐ訴えてくれるものって、野球であります?やっぱ突き詰めると「豪速球とホームラン」ですよね、そうですよね、みなさん。

 

右打ちがウマイ、とか、プレートの踏み位置を変えているとか、ナックルカーブとか、内野安打とかですか?

 

おっと、「盗塁」も忘れちゃいけませんね。ジャイアンツの鈴木選手。福本さん以来ですよ、「あー、これで一点入るよお」って思わせるの。

 

「豪速球とホームランと盗塁」。常人には決してたどり着けない境地。それが僕らを野球ファンにしてきたんですよね。好きな球団の違いなんて、その共通部分からしてみれば微々たるものです。そうですよね。

 

スライダー多投すんなよ。シュートで勝負してみろっての。なんだよ、その「泳ぎながらも左手一本」って。俺たちが学校の廊下でやっていた「卓球野球」のテクニックじゃん。

 

とか。。。。

 

あぐー山川選手の、ヒデヨシ中村おかわり選手のホームラン。秋山選手のすごい守備範囲。源田選手のなんでもなくみえるすごい守備。菊地投手の伸びまくるストレート。ホームランでもポール際でぎりぎり入るとつまらなそうなホークス左肘中村選手。「正面で捕球」する今宮選手。おお、スーパーマンを生で目の前で観ることができる幸せよ。

 

って、パリーグばっかりじゃん。くっそおー、江越選手を四番に据えろ、俺の高山選手をかえせー!、ノーコンのどこが悪い、藤波投手の豪速球をかえせー!

 

球場ラヴァーズ』の石田さんじゃないけど

 

「私の好きにさわるな!」

 

だよね。人前で堂々と他人を応援させてくれよー!

 

はい。

KOHAKU

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これ、お酒です。色からするとどうみてもウィスキーですよね。

 

でも、違うんです。これ「日本酒」なんです。

 

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僕は東海道を何回も歩いたからなのか、静岡のお酒が好きなんです。それで、よくここにお世話になっています。

www.sake-online.com

はい、もちろん萌え日本酒を注文させていただいております。おいしいですよ。ニパ子ちゃんの眼鏡拭きまで買っちゃいましたし(笑)。

 

で、この謎の「日本酒」については御店主から説明があります。

 

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そうなんです。なんと50年ものの日本酒なんです。す、すごいでしょ。で、これがおいしいのです。はい。ウィスキーみたいな重さはありません。妻曰く「これ梅酒みたい」。うん、そうした趣きもあります。

 

いやあ、すごいです。やっぱ、ナッツ類とかチーズとか、ウィスキーのおつまみみたいなものが合います。

 

この世にも不思議な日本酒。お勧めします。