思えば、最初の歌舞伎観劇は、国立劇場、当時は橋之助だったんですよね。いまは 中村芝翫さん、ですね。
話は知っていましたけど、やはり、聞くと観るとでは大違いでした。
簡単に言えば、平家の棟梁、平清盛「排除」に荷担したとして絶海の孤島に幽閉された俊寛が恩赦により解放されることになるも、事態は思わぬ方向に進むのです。
これ、現代劇です、まるっきり。狭い空間での心理劇です。しかし、まあずうううっとでずっぱり、セリフも多いのですけど、最後は、本当に心情だけの芝居なんです。
もう、切ないといいますか、やりきれないと言いますか、どうしてそうなってしまったのか、でも人生、そういう事があるのですよね。。。。
。。。。。。
やはり、女性が活躍するんですよね、歌舞伎って。妻は主人公は女性だよって、言っていますけど、ほんと、そうですね。
お芝居は「戦いはこれからだ」って感じで終るんですけど、その戦いの担い手は女性なんです。それも、絶対に負けない!そういう姿勢、もしくは「在り方」で。
いやあ、 中村芝翫さん。すごかったです。この役は滅茶苦茶難しいですよ。やれるって、思うくらいのところに行かないと、やれない演目ですね。歌舞伎はすごいです。