我が阪神タイガースはシーズン最後に脱力させてくれました。世間ではお家騒動と呼ばれるスタッフ人事の混乱です。「またかよ」ともはや感想も何も浮かびません。
「昭和な」球団運営をしている「伝統」球団がこぞってコケている事の意味合いを論じている記事を見掛けませんが、ファンの哀しさ、マスコミの記事を読んでしまうんです。
しかし、阪神タイガースファンの皆様、他球団でも同じ様な苦しみをファンに与え続けていた事実を知ることは、とても有意義なのです。プロ野球繁栄あっての個々の球団なのですから。
この本は僕たちタイガースファンにはわが身のことのように突き刺さります。そうだったんだ。もしかして僕たちよりも苦しかったかもしれない、そんな事さえ思いました。
ベイスターズに衣替えした頃、ハマスタに阪神戦を夫婦で観に行きました。バックネット上段の席からの眺めは良かったです。なにしろ、ガラガラですから。。。。
海辺らしく、雨が降ったり、やんで穏やかになったり、の夜でした。僕らの席の後方では、試合の間ずううううううううううっと、叫んでいる女性がいました。彼女は文字通り叱咤激励の言葉を文字通り血を吐くように大きな声で叫び続けていました。
なんだか、僕たちは切なくなってきました。。。。。。
僕たちのすぐ後ろでは、会社帰りなんでしょうか、若い会社員の5、6人の集団が野球を楽しんでいました。結構詳しい話をしていたので、仕事帰りにここで楽しむのが恒例になっている、そんな感じでした。
彼らは応援歌やコンバットマーチをなんと「ハモって」歌っていました。僕らはこれに感動しました。そうだよ、僕は高校時代合唱部。なんでハモることを思いつかなかったのだ!、それ頂きます!とうれしくなっていました。
しかし、試合も後半に入ると、社員集団さんは、社内の話題に終始し、野球を全然観ていない。。。。。。。
横浜ファンは、身売りも、チーム名変更も経験しているんですよね。それがどれだけファンに辛い思いを強いたのか、それでも選手はあきらめずに前を向いていたのか、読み進んで切なくなりました。
僕らタイガースファンなんてぜいたくです。。。。。よくぞこんな状況を、こんな仕打を耐えた。。。。。横浜ファンは強いです。