海辺の風景

海野さだゆきブログ

第12回日本アンプティサッカー選手権大会 第一日目 神奈川県川崎市フロンタウン生田

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だいぶ前の事です。国立劇場での歌舞伎公演に出かけた僕ら夫婦は、開演まで時間があるので近くのカフェでお茶をしていました。

 

その時、僕はすごい「気配」を感じてその方向に思わず視線を向けました。尋常でなく鍛え上げられた上半身、静かに話をしていたその人のチームジャージに見慣れない言葉が印されていました。

 

気になって、チーム名で検索をかけました。そして僕らは想像もできない競技の存在を知ったのでした。

 

いつか生の試合をみたい!

 

しかし、なかなかスケジュールが合わなかったり、親の介護、看取りで忙殺されたりで時間はびっくりするくらい流れ去ってゆきました。

 

例のすんごい女子サッカーまんがに義足の選手が出たことで、コメントで競技を紹介したく久しぶりに公式ページをみたところ、おお、やっとスケジュール的にばっちりというのが分かって、やっと本物が観られる!と喜びました。

 

僕が行けるのは前半の1日だけなんですけど、リーグ戦なのでたっぷり楽しめる!

 

想像を遥かに超えたすごさでした。

 

簡単に言えば、ピッチはふた回りは小さいです。そしてゴールも小さい。なんて書くと試合はゆっくり進むのかと思うでしょうが、

 

とんでもない速度で選手たちはピッチを駆ける、いやもう「飛ぶ」んです。もう魂消ました。

 

僕は中学2年の時に交通事故に遭い、4ヶ月寝たきりのあと、松葉杖生活が1年半続きました。なので、杖で前に進むということがどういうことか骨身に沁みて分かっていますが、

 

ありえない!

 

おまけに、、、試合では危険だからやらないですが、平然と「バック」するんです。

 

ありえない!

 

映像では見ていましたけど、実際目の前でやられるとすごい衝撃でした。軽やかにステップしてゆく彼らは本当に空中に浮んでいるようでした。

 

25分ハーフで、ハーフタイム10分。サイズ的にもビジュアル的にもテレビ向きです!

 

車いすバスケットボールラグビーに最初に出会った時も体育館の床を選手が踏み抜くんじゃないかというくらいの衝撃を受けましたが、スポーツの持つ躍動感、疾走感、爽快感をこの競技もまたたっぷり味あわせてくれます。

 

車いすバスケ、ラグビーもだれーも見ていない中でやっていました。パラリンピックで話題になったことで少しは知られてゆきました。

 

アンプティサッカー、見れば絶対に面白さが伝わります。ぜひ生の試合を見てください。

 

午後1時半から6時すぎまで、僕にはあっと言う間でした。選手の皆さん、ありがとうございました。