海辺の風景

海野さだゆきブログ

『女子高生の無駄づかい』を読み込む(笑)

アニメついに7周目のわが家です(笑)。こういう文章は普段言いたいことを話題にかこつけて放言していることが多いので注意が必要です(笑)

 

アニメを観ることと、アニメを語ることは別だ。

 

アニメではリリーが女子グループについて軽く説明していますが、「良く分からない集まり」がバカ、ヲタ、ロボの三人と彼女は言っています。愛すべきキャラクタたちは、女子グループに入れないだろうタイプに見えます。

 

『妻のトリセツ』著者によれば、子育の時に乳が出ないという場合に備え、乳を分けてもらうべく、集団形成スキルを身につけたという歴史的事情があるそうですが、、、、(ラジオのトーク番組で聴きました)

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それって「乳きょうだい」?(笑)。乳母ってそこから?

 

で、作品中「普通のグループ」は完全に遠景になっています。これはすごいなあ、と思います。モブだから?いえいえ、女子にとってグループは死活問題であるらしいですから、、、

 

そうした世界設定の中でも異様なのがバカこと田中です。まったく空気が読めない、学習する気ない、イケメンにもてることしか頭にない、シモネタオンパレード、とまあヒドイ奴と見えるのですけど、

 

田中は本当に「バカ」なのでしょうか?

 

子供はこどもなりに生き残りの戦略を立てます。僕は田中は、空気読まない、学習しない、という事がこの日本では生き残りの最善の方法だとどこかで、それこそ学習したのだと思っています。

 

そんなばかな、ですか。

 

「ねえ、テストどうだった?」

「ダメダメだった」

 

そういう会話が一番世渡りなのがこの国の今現在ではないでしょうか。同調圧力というのは、「下に、下で」合わせる、というメカニズムで働きます。

 

お互いの共通部分を見つけるのに、しょーもないくらい低いレベルで合わせておけば問題が少ない、すくなくとも嫉妬ねたみから来る攻撃はされない、という思想ですね。

 

「生意気だ」

 

と出っ張って非難されるのがこの国の今現在最悪の世渡りではないですか。

 

田中は目立っていますが、「あいつはバカだから」と非難されないんです。

 

そう、田中はこの国の今現在胸を反り返して威張っている糞オヤジどもの精神性を体現しているんです。

 

空気読んで威張る、という空気読まないように見えるポジションのとりかた。調べれば分かるようなことさえ学習しない姿勢。

 

リリーにじんましんが出るわけですよ(笑)。

 

田中が実際本当にバカかどうかは、リリーに「オスがダメっていうけどさ」と咄嗟に6つの選択肢を出せることで明白でしょう。アニメでは出てきませんけど、リリーは容姿が良いゆえに性的な攻撃を受け続けてきた人です。なので、リリーは田中の例示にいらだつのです。

 

そんなもんじゃないよ、オスっていうものは!

 

しかし、田中は女子しかいない中でも、「オス拒否」姿勢を必死に保とうとするリリーが奇異に思えるわけです。そして、「オス」というのが、精神性の問題だと言っているわけです。具体的な事象はその表出に過ぎない、と。

 

ま、田中は「両生類」だそうですが(笑)、これ「両性」と読めば正確なのではないでしょうか。

 

というわけで、黴びた食パンを完食する愛すべき田中の話でここまで長くなりました。続きは日を改めますね(笑)。

 

次はテロリスト、ロボでしょうか.。.。。

 

わーむーんだすくらい。