体のあれやこれやを投稿するのは避けてきました。要するに
体のことは全然わからない
が結論だからなのです。ですが「やってみた」は単なる主観の既述なのでやってもよいかなあ、とは思います。
あるとき動画配信サイトで甲野先生の動画のサムネイルの「ストレッチング禁止」とあったのです。実際には先生はそんな単純なお話をしていませんので、看板になんとやらなのですけど、僕はじゃあ、やってみよう、と実行してみました。
僕は現在週4日、8時間肉体労働者やってます。1日だいたい15000歩歩きます。もちろん手ぶらじゃありません。作業しながらの移動ですね。帰宅後1日おきにスロージョグ、体幹トレーニングをやってます。
やってみました2ヶ月。仕事、運動の後の静的なストレッチングを完全停止。
はい、完全におかしくなりました(笑)。
まずは蓄積疲労。これはこたえました。年齢が上がって下がるものの筆頭は回復力なんですけど、ただでさえそうなのにたまるは溜まる(笑い)。足首、膝、腰、背骨、首あちこち痛くなって仕事がひたすら辛くなりました。
そうなると精神的にもきつくなてきます。判断ミスやら気分の落ち込みやら出てくる出てくる、、、、。
僕はこれはどういうことなのか、、、考えました。これ、当然僕の身体観が前提です。僕のそれって簡単です。
1、人間は小動物であり、ちょこまかちょこまか動き続けるようにできている。
2、人間には自動調節能力が備わっている。ただし不整地専用。
現代の労働、肉体労働もそうなんですけど、同じことを長時間繰り返すのが基本です。スポーツもそういう側面があります。多様な動きが出きるのに、あえて機械的な使い方を強いられるんですね。環境そのものを単純化してそれを加速させています。
たとえば平坦な足場とか。自然ではあり得ないのですけど、僕の15000歩もリノニウム床の移動なのです。
僕が思うには人間の体はそういう同じことの繰り返しが苦手。目的が達せられるなら動きを変えて行くのが自然なひとの動きだと思います。
で、同じことを繰り返さない、多様な動きで対応する、というのは武術に極端にあるんですね。同じことをすると相手に読まれますから、やるとやられるわけです。攻め手が切れたら自分があやうくなります。
たとえば、逃げ足が速いって言いますけど、実際、現在でも町中でさえ直線200mそれも障害物なしってあり得ないですよね。ですから、平坦直線障害物なしで「足が速い」って実用上の意味はあんまりないと思います。それよりも、相手の予想をうまわまるランダムな動きの方が効果あると思います。
で、このちょこまか動きって、案外、意外疲れないんです。もちろん、そういう動きをするための体の準備は必要ですが。
そして、基本武術は足場が悪いことが前提なんですね。なので足場が良いことを前提とした動きはすべてアウトというか、そもそも「ない」のです。
僕は現在、1日おきにスロージョグをしていますが、1回おきに不整地を「ベアフットシューズ」それも靴下そのまんまみたいなやつ、で走っています。
歩く人より遅いペースですが(笑)
これ、正直「整う」んです。運動後のストレッチングとか違うなにかこう「まとも」に戻る感じが残るんです。
さて、動きのあとの静的ストレッチングを再開しました。当たり前ですけど、念入りなそれは労働の疲労をとても軽減し、疲れを持ち越すこともなくなりました。
やはり、人間が持つ「ちょこまかうごく」「不整地専用調整能力」を最大限に生かす場面では、そもそもその動き自体が体に自然なので、それほどメインテナンスは必要ではないのかもしれませんが、機械的な環境で機械的な動きを繰り返すという負担がすべての状況ではちゃんとメインテナンスをしてやらないと、体を壊す、と思いました。
ま、当たり前のことなんですけど、あえてやってみました。