これはおもしろいです!。現在、アジアから人類の過去に関する重大な発見が続いているのです。今の我々とは異なる「人類」が、それも多様な、存在した証拠が出てきているのです。
専門的な話ですが、流石に自分達のことだけに、分かりますよ、読んで行けば。ぐいぐい弾き込まれます。おもしろい!
人類もまた、色々な種同様、爆発的な多様な展開があり、その「試み」のうちのいくつかだけが生き延びた、ということです。
「えー、そんな人類がいたの?、出会ってみたかったなあ」。読み進めば、きっとどなたもそう思うのではないでしょうか。
そして、それはこの本のタイトルに行き着きます。ではどうして今は我々だけになってしまったのか?
僕は答えは出ていると思います。文中にもありますけれども、我々は移動速度が異常に速いのです。
『Born to run』にあるように、我々は動物と格闘しては勝てませんでしたが、まったく別の方法で動物たちを倒してきました。
長時間走ることができる。
それゆえ、ずううううっと動物を追い掛けてゆくと、動物たちは瞬間的には速度は出るんですが、長時間走ることができず、最後には疲労困憊して動けなくなり、捕えられるのです。「追い込み猟」ですね。
そうです。我々は「走る人」なんです。
たぶん、我々以外の人類は走るのがうまくなかったのではないでしょうか。ローカルに留まったのは、そのせいでしょう。
走ると歩くの境目は時速6km付近にあります。キロ10分ですね。スロージョギングはその速度付近です。そう、僕はそのスロージョグをずっとやってきていますが、これ、楽なんです。すごく楽なんです。まったくランニング的には走っていない僕でさえ走ろうと思えば10kmは走れますし、疲れもあんまり残りませんし、筋肉痛もありません。
そして、スロージョギングは、インターバルランアンドウォークとは違ってなんか「整う」感じになってゆくんです。なんか本来僕らは走るようにできているし、走らないと「我々」にならない、そんな気がするのです。
本は読みと、この他、色々なことを考えさせられます。多様性とはなにか、とか。深いです。
絶対のお勧め。