もとはと言えば、バックビートがどうのこうのという話だったのです。アース ウィンド アンド ファイアの『セプテンバー』をめぐる日米?の演奏の違いが取り上げられたりしていました。
でも『セプテンバー』ってラテンのクラーベも混じってますし、アフリカ西海岸も混じってますよね。もともとモーリス ホワイトさんが多種多様な音楽の中で育ったそうなので、それが自然と出ています。あの曲のすごいところは、キーボードでコードをバーンって弾いていないところですね。色々な楽器が合さって初めてコード感が出ているというすごい作り。
まあ、色々な意見があるのは良いことです。
僕はアンサンブルは立ち会いだと思うので、YouTubeなどで「ひとりで」リズムの解説をしている風景はなんとも違和感があります。楽器の演奏方法のレクチャーならば分かりますけど、、、それだって、アンサンブルの中で説明するのが最善でしょう。
あれ、つまり「素振り」ですよね。まあ、形稽古なのかもしれませんけど。それでも相手は必要ではないかなあ、、、、
少なくともアンサンブルでの「リズム」をカタルならば人間が二人以上いないと説明できないのではないでしょうか。
音を出すと同時に相手の音を聴く。
そこにしかリズムは生まれないのでは?ソロがあるって?いえ、そこには「聴衆」がいますよね。その聴衆は音は出さなくても体の反応を必ず返すわけですから、やはり複数で作り上げると言ってよいと思います。
まあ、エルビン ジョーンズみたいに「ひとりポリリズム」ってのもありますけど、やはりそこには聴衆がいます。
なんか僕の中では決着はついているのです。
こういう名演奏って、圧倒されて嬉しくなります。分析とか無意味に思います。美しい立ち会いを観ているようでとても楽しいのです。
それでいいんじゃないですか。