実は僕はそんなにアニソンや特ソンには興味がありませんでした。NHK FMの土曜午後の番組がアニソン アカデミーになった時も前の番組が好きだったゆえに正直がっかりしました。
とはいえ、『神秘の世界エルハザード』とか『劇場版クラッシャー ジョー』のテーマソングは大好きでCD、レコード持ってましたし、マミに始まるぴえろの魔法少女ものはどれも思い入れが、、、高校時代はヤマトをクラスメイトで合唱(笑)してから、いそいで帰宅して再放送みてたよなあ、、、
って、僕はアニソン愛してたんじゃないか、、、
というのもアニソンアカデミー(以下アニアカ)聴いてみて思い知ったのでした。体に入っているんですよね、、、、
パーソナリティの中川さんの熱量に、そしてスタジオライブですざまじい実力をみせつける歌い手さんの圧力に、いつしか土曜日にアニアカ聴かないと気持が上がらないという体質になってました。
アニアカのゲストがまた超豪華なんです。あなた萩田光雄さんとかですよ、、、よく出てくれましたよね、『ヒット曲の料理人』で分かってましたけど、「全然覚えてない」ばかりでしたけど(笑)。三枝さんとか、織田哲郎先輩とか、亜星先生とか、、、もう昭和、平成の日本のポップスの大立者のオンパレード、、、
中でも凄かったのが渡辺宙明先生でした。
僕なんかの説明は不要でしょう。番組のゲストに出られたとき、圧巻でした。すげえ、としか言葉がなかったです。すごい記憶力と、作曲意図の確かさ、、、本物の凄味がありました。
思えば、子供のころに先生の書いた曲を浴びて育ったのですよね、僕らの世代は。
そのスーパーマン宙明先生が亡くなられ、追悼コンサートが開かれました。行くっキャないでしょ。
NHKって工事中なんですね、、、青い街路樹イルミネーションが寒さを感じる代々木。そんな中、会場に向かうのは文字通り老若男女。年齢層はやや高めとはいえ、ここまで幅広い観客層を僕は経験したことがありません。
2階席まで満席。なんかどこかで見たことある人が沢山いました。公演途中紹介された伴さん、永井豪先生の他にも業界の人を何人も何人もおみかけしました。
ささきさん、串田さん、堀江さん、生で初めてだったのですけど、ここまで歌えるとは驚愕でした。もちろん放送でのライブは聴いていましたから、ある程度は想像できましたけど、もう超えてました。世界水準でもすごいのではないでしょうか。こうしたシンガーがこの国にいるのをもっと知ってほしいですね、いまさらですけど。
串田さんたち、マイクいらないのでは?マイクはずれたMCの声がびんびんに響いてました。すごい。
渡辺俊幸さん、本当に温厚な方なんですね、、、。そして弦の響きがびっくりするくらい向上してました。さだまさしさんのアルバムで散々聴いてましたけど、ほんと。僕は服部隆之さんの弦の響きが好きなんですけど、いやいや、見直しました。新たなアレンジも以前とは全然響きが違います。串田さんも「いいですねえこのアレンジ」と。
いわゆる「劇伴」も、つまりオケだけで、演奏されました。これ、アニアカで中川さんが特集をしたこと、ゲストが俊幸さんさんだった、が大いに関係してますよね。グッジョブ中川さん。宙明先生の音楽の構造がよく見えたナイス企画です。
それにしてもオケも良かったけど、エリック ミヤシロさんはじめ、スタジオのファーストコールのみなさんの演奏力!それだけでもおつりがきましたね。
あっと言う間に時間は過ぎました。
しかし、このステージにたった「レジェンド」、そして残念無念だったでしょう水木一郎アニキ、紅白と無縁なんですよね。。。。どうかしてますよ。海外公演で何万人も動員する実力をなぜ正当に評価しないのでしょう?
そして、大衆、それもこどもたちに、つまり子供だった僕たちに、真剣に向き合って、良質な音楽を届け続けた音楽家たちをなぜ正当に評価できないのでしょうか。
ま、いいか、僕らファンは知っているし、これからも聴き続けるのだから。
ドクターストップで無念の欠席、水木さん。。。。「ぜーっと」のひとことだけでも僕らは良かったんです。でも、いまごろあっちで、大音楽大会ですよね。。。
冬の夜風。僕は暖かい気持でホテルに戻りました。
PS
ホンの真似事ですけど、戦隊ものみたいな歌を、それも1分30秒、作ってみました。難しいですね、これは。やってみて宙明先生は細かいところに神経が行き届いているのがよーくわかりました。僕なんか雑だわ、、、