ライトノベルは異世界ものが飽和状態みたいですけど、そんな中でも設定をうまく生かした作品がいくつもできているようです。この作品も「その手があったか」と思いました。
異世界にこちらの世界の普通の洋食屋への扉が7日に一度現れる。
なーるほど、異世界の人たちにとっては普通の洋食がとても変わった食事になるわけですね。その異文化接触の衝撃が美味しさというは良いです。
グルメとは言っても蘊蓄ものではなく、言ってみれば人情ものに近い感じです。美味しい物を食べたらその人の気持が良い方向に変わった、という。
で、ファンタジー的異世界の住人とはいえ、他人がご飯食べて喜んでいるのを読んだり観たりして何が楽しいのかって、これが楽しいのです。この作品が楽しいのは、アニメの2の方のテーマソングにあるように
しあわせそうでしあわせ
に尽きます。僕らのミラーニューロンは平和な世界作りに役に立つわけです、はい。
アニメの方で特筆は音楽です。劇中音楽として本当に素晴らしいです。楽器が立体的に配置されている絶妙な作曲です。素晴らしい才能に脱帽です。
音楽担当は「辻󠄀林美穂/TOMISIRO」とクレジットされています。どういう分担なのかは分かりませんけど、辻林さんの音楽を聞いてみると、楽器の立体的配置は彼女の持ち味のようです。
あ、僕はアニメの方では「クロ」さんがお気に入りです。彼女が楽器やるなら絶対ベースですよ、、、あはははは。。。。