海辺の風景

海野さだゆきブログ

エレクトリックベースの世界へようこそ その5

まずは楽器ですって?そうですか?それって、RPGでいうと、「とにかく装備」ですよ。

 

あなたの能力では装備できません、とか、所持金が足りません

 

とか出てしまいますよ。まずは自分の状態を知りましょう。え?すべての項目で最低レベルなのは分かっている?ですって?

 

本当ですか、それ。

 

また「そもそも」から考えてみましょう。

 

楽器を弾くってどういうことですか?

 

ベースについて言えば、「指を動かして」「弦を弾く」です。指が動けば弾けます。なのでレベルゼロということはないでしょう。

 

更にみてゆくと、「(5本の)指を別々に動かす」ことが必要なのがわかります。ここで( )をつけたのは、5本でなくても可能だからですが、ここではその説明はしません。

 

更に先をみると「左右の手の指が違う動きをする」ことがわかります。

 

これがベースを弾くことのすべてです。え?簡単すぎですか。簡単なんです。動きとしては簡単なのです。ではなぜ、それが難しいとか、挫折する人が後を絶たないとか、いうことになるのでしょうか。

 

日常生活では、指を個別に動かして使うことよりも、指をまとめて使う事の方が圧倒的に多いからです。

 

例えば「つかむ」。指がばらばらに動いては困ってしまいますよね。一斉に指が同じように動いてくれないとモノはつかめません。このつかむという動作を私たちは一日何回やっているでしょうか。数百ではききませんよね千回はかるくいっていると思います。

 

私たちは日常動作で、楽器を弾くのとは正反対の動きを、繰り返しくりかえしトレーニングしているようなものなのです。

 

最初にこのことを意識することはとても大切です。

 

楽器を弾くということは、日常動作から離れる、という事だと知ってください。これは楽器を弾くことは「非日常の世界にはいる」と言ってよいかと私は思っています。

 

日常動作で楽器を弾くことの「逆訓練」「逆強化」をしているのですから、私たちは、それが当たり前の自分を作り変えて行くのだと、日常な自分を非日常の自分にしてゆくのだと、ぜひ思ってください。

 

ようこそ非日常の世界へ。