海辺の風景

海野さだゆきブログ

Janek Gwizdala 『The Union』現在を感じるベーシストさん

janekgwizdala.com

いまベーシストって、と聞かれたらこの方を挙げます。音色、フレージング、和音感覚、どれをとっても僕好みなので。

 

このたび、彼がいわゆるジャズのアルバムを出しました。Spotifyで聴けます。リラックスして楽しむ音楽です。

 

ですが(笑)

 

彼のソロアルバムを最初に聴いてしまうと、ベース弾きの方は「なんじゃーこれは!」と思うと予想します。

 

ベーシストのソロアルバムって、フュージョン系のテクニック見本市みたいな、そこまでベースでやるのかよ、という音楽が詰め込んであることが多いと思います。

 

僕はそういうのも大好きなんですけど、彼の場合は「侘び寂び」なんです、ご注意を(笑)。環境音楽とかフリーミュージックとかが大丈夫な方だと大丈夫という音楽です。

 

ファンキーばりばり、テンションコードの綱渡り、とかベース弾きが萌える要素を期待されますと、前作のニューヨークでのライブなんて、たぶん、おい、機材の不調か?って絶対思いますよ(笑)。

 

もちろん、ベースのギターとしての可能性をみせている、ベースソロのアルバムもあります。ですが、あくまで侘び寂びですので、眠くなる人続出でしょうか(笑)。

 

ただ、そこから聴える彼のタッチは本当に美しいと思います。ブーミーではない、芯を感じる良い音です。

 

あと、ピッチが良いんですよね、、、うらやましい。僕なんか、きっちり調整してもらったベースなのに、なんかピッチおかしい.。。悲しい.。.。指板を押さえる時の微妙なタッチがなかなか向上しないんです。弦がぶっといベースの難しいところです。

 

静かな音楽の中に確かなテクニックを感じる。オススメのアルバムです。