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海辺の風景

海野さだゆきブログ

「おねえちゃん再起動」佐々宮ちるだ 著 いわさきたかしイラスト

ライトノベル

変わり者であった祖父宅の整理をしていた主人公は、とんでもない誕生日プレゼントを受け取ります。それは亡き双子の姉。天才と謳われた祖父は、姉たちの人格を人工知能で再現、そのうえ身体まで再現していたのでした。

 

うーーーん、ねーよ帝国主義は「姉」まで持ち出すんですね。それもアンドロイドで。しかし、ふたりの姉をひとつの個体に押し込めていました。ふたりの「外見」は、外装というべきなのかな、胸を触ることでチェンジという仕掛けまで仕込んでありました。

 

異性への興味関心を妹や姉に振り向けるのには原理的に無理があると思いますけど。。。。。実際に姉がいる僕はそう思います。それは禁忌の問題ではないです。

 

異性への興味関心は、想像力、あえて言えば「妄想」の構築過程だと思うからです。実際毎日目にしている姉とか妹は現実そのものです。決して「いまここでないもの」を喚起しないのです。

 

女性はいまここでないものとして立ち上がってくるのです。それを外部といってもよいでしょう。

 

主人公は幼いときに姉をなくしましたから、現実をみているとはいえず、その点では妄想が立ち上がる余地がありますね。では、実際姉たちはどんな女子だったのでしょう?どんな高校生活を送っていたのでしょうか、どんな中学生活を送っていたのでしょうか?

 

お話はそうした姉たちの現実を主人公が追跡するという風にはすすみませんでした。主人公の女友だち?は、アンドロイドの姉たちは所詮作り物、と言いますけど、彼女たちの実際の奇跡をたどる作業をしていったら、そういう割り切りができないのでは、と思います。

 

姉たちの同級生が彼女たちに会ったらどうだったのでしょうか。そういう風に、たといアンドロイドであっても、実際の姉たちの記憶を持つ存在が、現実になにをもたらすのか、はそれこそ非常に興味深いテーマだと思います。

 

なんだか、話は表面的な事象で終わってしまいました。もったいないなあ。。。。。