マスタリングというのは作られた曲に対して最終的に「聴きやすさ」を中心に調整することをいいます。
バンドとかオーケストラの音は色々な楽器のそれからできていますけど、うまいこと調整しないと、ごちゃごちゃして何が何だかわからないただの騒音になりかねません。
それぞれの楽器がしっかり聴えて、なおかつメインの楽器が一番しっかり聴えて、なおかつ全体の調和がとれている、そんな音を調整して作り出すわけです。
カセットデッキ2台でピンポン録音しという、まあいきなり完成形を想定した重ね塗りみたいなところから出発しました僕は、やがてマルチトラック録音という別世界に到着しますが、
へっぽこアマチュアである僕は「やったらそこまで」という姿勢がどうにも抜けない傾向にあります。最終的には「どう聴えるか」がゴールなのに、そこがおろそかというか。
人間の耳は聴きたい音が一番大きく聴えたりする仕組みがあったりして、おのれの欲望をかなえるのが最優先のへっぽこアマチュアは
「うん、気持はわかるよ」
なんて有り難くない感想を聴いた人から頂いたりします。
なので、僕は自作曲に関してはなるべく協同作業をしてきました。全部自分でやると文字通りひとりよがりになりがちですし、なにより他人の力、感性を加えるとずっと面白いものになるからです。
ですが、、、、学生時代はともかく、お友だちがいなくなった社会人になって以降、どうしても全部自分でやらざるをえませんでした。そして完成したものはどうしても
「うん、気持はわかるよ」
とほほほ。
マルチトラックで個別に色々な楽器を録音したは良いけど、その先の調整がどうにも、はや.。。とほほ。
いやあよい時代になりました。他人の耳をソフトウエアという形でお借りできるのですから。
見本を聴き比べてみればよくわかると思いますが、要するに「なんか聴きやすくなった」感じになるんです。これが実に難しいのです。みなさんが普段聴いているのはプロの高い技術でなされた処理の結果なのです。へっぽこアマチュアにはまったく真似できません。
そのソフトウエアは音の出力の最終段にPlug-inとして挟み込みます。そして有り難いことに「おまかせ」みたいな事ができるんです。ちゃんとした耳を持っている方ならば、そこからさらに追い込んでゆけますが、僕なんかはこの「おまかせ」でおつりが来ます。
ベース弾きのエゴをおさえるべく、低域を削っておくだけで(笑)あとはおまかせです。処理は超高速。すごいです。
なんか玩具を散らかした幼児の部屋をお母さんに片付けしてもらったような(笑)
一番下のグレードで十分ですよ、これ。もちろん、一番上のグレードだとホントに「プロのメイク」になりますけど。
他人に音を聴いてもらうという人には絶対のおすすめです。