流れ流れて天王寺。ホームレスのケンちゃんには小さな友だちがいた。阪神ファンのふたりは野球板でゲームをするのが一番の楽しみ。そんなケンちゃんに神様が現れ、願い事をかなえると言う。
車中、電子端末で読み始めた僕はそれをすぐ後悔しました。ひ、人前で泣けないじゃないですよ。。。。。それでも読むのをやめられません。
知りませんでした、こんな作品があったなんて。『ヒーローインタビュー』もそうですけど、阪神タイガースには「話」が似合います。似合いすぎます。
僕らはスーパーマンのプレイを見ています。スーパーマンだから野次れるのです。素人だったら気の毒すぎて野次なんて飛ばせません。僕ら素人とスーパーマンとの気が遠くなるような距離を知るからこそ、どこかしらその距離を埋める何かが欲しくなるわけです。
応援、グッズ購入、蘊蓄、なんでもそうです。そして阪神はなぜか「話」が一番似合います。生活の中に野球が、阪神タイガースがいるからでしょう。
立ち上がるのはケンちゃんだけではありません。スーパーマンたちの活躍こそ僕らを立ち上がらせるのです。
絶対のお勧め。でも車中では読まない方がよいです。