海辺の風景

海野さだゆきブログ

『フォードVSフェラーリ』ジェームス マンゴールド監督

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フォードがルマン24時間耐久レースで優勝したことはモータースポーツの歴史の大きな1ページです。そのフォード優勝前後の人間模様を描いた映画です。

 

僕はアメリカのモータースポーツ、4輪、が結構好きです。インディカーはシリーズ戦すべて観ています。CATVに加入して、何がうれしかったかって、阪神タイガース戦をリアルタイムで観られることと、アメリカのモータースポーツ中継をやってくれることでした。GAORAさん、ありがとう.

 

もとはと言えば村上もとかさんのマンガ『ドロファイター』です。この素晴らしいマンガが僕にアメリカのモータースポーツの楽しさを教えてくれたのです。

 

でも、当時はまったく情報を手にいれることができませんでした。実際中継(録画)をみて、想像以上にすごいのに興奮しました。これはすごい!!!!

ドラッグレースで岡崎さんが勝った時はうれしかったなあ、、、今でもその優勝記念Tシャツ持ってます!

 

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そして、琢磨さんのインディ500優勝ですよ、、、、。

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って、話を映画に戻します。だいぶ前ですけど、インディカーレースに土屋圭市さんが解説をなさっととき、

 

「彼らは客のために走っているんだよね」

 

そう、それがアメリカのレースです。だから僕はマイケル アンドレッティが好きでした。「クラッシュか優勝か」みたいな猛烈な走り。マイケルはレースの神様のひとり、マリオ アンドレッティの息子さんです。マイケルの息子さんもインディカーのレーサー。

 

さてさて、そうした豪快さは、ヨーロッパの耐久レースでは、精神性からして無理があります。

 

そして、フォードは当時すでに重い大企業病にかかっていました。そして若い人たちにとってフォードは「オヤジ車」だったのです。売り上げは低迷、フォードは大きな危機を迎えていました。

 

それをまずはイメージ戦略から打破しようとしたのがアイアコッカ。後にフォードのトップに上り詰める彼です。その戦略は「スポーティである」ということです。

 

そして、「勝てる」スタッフが招集されます。

 

はっきり言って「レース馬鹿」たち。彼らは「大企業フォード」の「背広組」には全く理解できない存在です。両者はことあるごとに対立します。

 

いやあ、宮仕えしたひとならば全員覚えがありますでしょう?

 

「上司が客」な奴。.。.。.。。

 

映画は冒頭から素晴らしいテンポで進みます。そして、俳優たちの演技.。。をもう演技としては観ていませんね、僕らは.。。

 

レースシーンは、もう本物。この音、このスピード感。たまりません。レースに興味のなかった方でも、圧倒的な迫力に説得されると思います。

 

ストーリーは綺麗事などまったくありません。関係者が鬼籍に入られた今だから描けると思いますが、フォードもフェラーリもこれをオッケイしているワケですから、時間は重要ですし、現在のフォード、フェラーリの企業姿勢にもみるものがあるといえるでしょう。

 

僕は今年のベストだともう言い切ります。そして、生涯観た中でもベスト10に入ります。

 

絶対のおすすめです。

 

ケン マイルズの息子さんもレースエンジニアになり、トップクラスでご活躍したんですね.。.。。なんか、そこにも僕は希望を感じました.。.。.。しかし、、、ケンの奥さん、かっこよかった!