海辺の風景

海野さだゆきブログ

『歌うヘッドフォン娘』ねじま 著

近所でうわさのヘッドフォン娘。通学時ヘッドフォンで音楽を聴きながら歩いていると無意識に歌っているらしいが、その歌声に聞き入りファンになってしまっている人が多数いるらしい。知らぬは本人ばかりなり。その彼女の歌と恋をめぐるコメディ。

 

絵は上手ですし、キャラクタも立っているし、大いに笑えるし、で僕は好きですねえ、この作品。なかでもヒロインの顔の「壊れ方」がツボです。とってもかわいらしい女の子ですが、この顔「壊れ方」がそれをより強くしているのです。かわいい壊れ方ってあるんですね。

 

ドラマー、三原重夫師匠によれば、カラオケで歌い慣れている人はリズムが重くなり勝ちとか。でも、この娘はかなり軽快に歌っている様子です。どうしてでしょうか。おそらくは彼女が剣道をずっとやってきているというのが理由でしょうか。機を先するその在り方が、リズムの頭をしっかりリードできるのでしょう。

 

そういえば、ジェームスブラウンのステージアクションを見た空手家がその動きを称賛したとか。武術は舞いに通じるとか。そういうことはあると思います。

 

とっても楽しい話なのですけど、これ1巻でおしまいなのでしょうか?残念!この作者の作品、もっと読みたいですねえ。