遅れてきたゲーム老人なので、6年前に発売された、ということが関係ないのです。はい。このゲーム、すごいです。揺さぶられました。
脳に関係する「病気」「症状」をテーマにしたゲームなんて、それも、患者、この言葉嫌なんですけど使わないと伝わらないので使いますけど、のレベルで描いているのですね、すごい覚悟です。
話は推理小説のような趣きで始まりますが、やりはじめるとすぐ、息苦しくなってきます。主人公はヒロイン?を助けるにせよ、かなり難しい立ち位置にいるのが分かるからです。僕だったら辛すぎるから引き受けないです。
患者、を抱える家族のダメージの大きさも描かれています。ヒロイン?は記憶を保持できないゆえの苦しみを家族にぶつけるのでしょう。15分おきに。。。。。。
記憶ってなんだ?記憶と人の成り立ちはどう関係するのか?僕も心理学を修めたはしくれですから、それなりの知識、古くないですよ、勉強し続けていますから(笑)、はありますが、本当に考えさせられました。
おまけのステージのように存在する最後の最後。あっと驚く展開になりました。あの薬害事件、あれがこの作品の「動機」になっていたんですね。言葉を失いました。僕はあの事件をすっかり忘れていました。僕も40年前に同じ薬によって、あわやという目に遭っていました。実は。たまたま打ち所がよかったので、死なずに済みました。
そう、ゲームを進めて通常ステージが終っても謎が残りましたよね、あの事件の理由がわからない、動機として弱い。。。。。あの薬害。。。。ならば。。。実際にそういう目に遭った僕も原因としてある、と断言できます。
人の苦しみ悩み、などは薬で解決するものなのか。。。。どうなのでしょう。僕にははっきりとは言えません。その場合、その時での最善を選ぶ勇気を持つ、それだけですね、きっと。
このゲームを作ったスタッフの勇気に感謝します。