海辺の風景

海野さだゆきブログ

映画『プロメア』 内容にバシバシ触れてますよ

とある記事が『プロメア』という映画を熱くオススメしていました。ピンと来るものがあったので、観に行くことにしました。大正解!近頃になく感動しました。

 

どういう映画かはまったく調べませんでした。近隣の上映映画館を調べると、上映時間は午前9時と夕方のみ。9時かあ、、、7時30分には出ないと間に合わないって、休みだって云うのに仕事の日みたいなことにな、、、、

 

いやいやいや、これは要するに「あんまし有名じゃないタイトル」って、ことなだけでしょ。そして僕はそういう映画って得意、いえ、好物というか「常食」なんですから、朝早いがなんだ、この直感を信じて行くぜ。。。。。新潟県長岡に新幹線で行って映画観た時に比べればちっとも朝が早くなんてねえっと。。。。『ゆめのかよいじ』ね、どうしても「地元で」観たかったので、、、、って、関係ないですね。

 

朝からどしゃ降り(笑)。スマホには「大雨警報」がでーん。ふふふ、上等。電車さえ止まらなければおっけい。30分で着替と朝食を済ませ、防水仕様のアルトラを履いてゴー!。

 

ふん、快速や特急に追い抜かれて時間がかかるのは折り込み済みさ。最寄り駅からバス。映画館にとうちゃこー。

 

思えば、去年の暮れから僕は「シニア割引」になったのでした。おお、そういう身分になってから初めての映画じゃありませんかって、「公認高齢者」になったことに、ちょっと感動(笑)。

 

でも、なんか1100円では申し訳ないなあ、、、とポップコーンセットを購入。これで「一般」なみになったわい(笑)。ほんと、経済的にはおんぶにだっこ状態かも。。。

 

予告編がはじまるころには客席には十数名。おお、「月曜日、どしゃ降り、駅から遠い、午前9時」としては、すごい人数じゃないか。これは。。。。。と期待はますます高まるのでした。そして上映開始。

 

なんじゃこりゃーーーー!!!!!!

 

近年『AER Memories of Old』とか、最近やった『GRIS』とか、ちょっとポリゴンっぽい絵で、色彩がパステル調でやたらと美しいというゲームをよく見掛けるようになりました。『風の旅人』が僕にはそうしたゲームとの出会いだったように思います。

 

そう、あの感じの「絵」がグリグリ動く動く、動きまくるんです。美しさに圧倒されつつ、動きのすばらしさ目まぐるしさにクラクラ来てしまいます。

 

そして、ででーんと「見得をキル」んですよ、ででーん、と。でかいレタリングを背中に背負って。もう笑っちゃいました。これ、かっこよい。こういうには照れずにやって欲しいのです僕は。実際歌舞伎の見得は本当にかっこよいですし、日本発ならではの芸ですから。

 

しかしまあ、動く動く、そしてメカやロボットが、ガンガンぶつかり合うんです。いやあ、その重低音が気持よいです。ミサイルやビームでは盛り上がらないですよ、やっぱ。ガコーン、とか重量物がうなりをあげる感じがたまらないです。

 

また、バイクとかの「エンジン音」がよいです。ロケット噴射を断続的にっていうのと、全然違います。これも「うなる」んです。その重量感、高速回転してんぞー、こらあって、のはセクシーでさえあります。僕もバイク乗ってましたので、カワサキ派でした。

 

「レスキュー戦隊」です。おおおお、どでかいファイアエンジンが高層ビル立ち並ぶストリートをケツを振りながら爆走。いやあ、いいなあ。で、梯子車じゃないんです。「射出」するんですよ、メカを。いやあ、すごい。

 

などと、我を忘れてみていますと、話は意外と簡単ではないと気が付きます。これ、白黒つきにくい状況なんですが、それぞれがそれをわかっているなかでも、ガンガンやりあうのを止めないんです。

 

「どけーーー」「止めてやるうう」「燃えてしまえ」「消してやる」と、ガンガンやり合うんです。状況が逼迫しているので話し合いで行きましょうって余裕が全員に全くないのです。突き進むしかないのです。

 

僕が思うに、これ、主人公が3人です。一見悪役と見える人物もよくよく観るとそうとは言えないのです。考え方の、問題解決の方法論の違いなのです。

 

おいおい、でも、このスピードでそれ考えろって、無理でしょ(笑)。とにかく状況が切迫しているので、ガンガンやりあって、最後に残った人間が持つ解決策が結論になるのです。

 

誰が残ったのでしょうか。誰かひとりという事ではなかったと思います。それぞれが頭突きしあった結果生じた出口だったのではないでしょうか。

 

うーーん、すばらしい。予備知識ゼロで行きましたので、声がだれかなんて知りませんでした。エンディングで判明。ま、堺さんは、もしかしてこれ堺さん?くらいには思いましたけど、早乙女さんは意外。そしてすごくかっこよかったですねえ、こんな声なんだ、と関心しました。

 

で、この映画。絶対に大画面、爆音じゃないとダメです。特に「絵」は小さい画面、モニター程度、家庭用の大画面程度だと、ちゃちくなってしまいます。これ、映画館にゴー!ですよ。この美しさは大画面専用です。

 

まあ、一度観た方は、BDとかあとで購入しても脳内変換できますから、おっけいですけど、最初が個人用小さい画面は、まったくオススメできません。

 

いますぐ、映画館へゴー!