simplearchitect.hatenablog.com
初心者にスケートを教えるときには、できようができまいが、じゃんじゃん先に進んで頂いています。
なにしろ最初がリンクの真ん中で「とにかくここでやるから来てー」です。来たらその場足踏み、どんどん足を高く上げてもらいます。あら不思議、もう前に「滑ってます」。
そうしたら、足踏みから惰性滑走。惰性滑走の時に腕を伸して向きを変えて、方向転換。その場でライダー1号の変身ポーズでスピン。惰性滑走の途中でスイズル習得。
そこまで来たらみんなで「スパイラルからイナバウワーごっこ」。爆笑また爆笑。
最後に腹の出っ張った短足のおっさんである私が見本をみせます。ビールスマンスピン、シットスピンもおまけにつけて。大爆笑。
あまりの醜さにリンクで滑っていた人も爆笑。あれはスタイルの良い人がやるから美しいということを認識していただくのです。この間1時間もかからない。
以上は、子供たち相手です。
大人?僕の妻以外はやってくれませんでしたね。彼女は半日で僕とペア滑走できましたよ。前に進むだけですけど、ペアって、手を組んで前に滑るだけでもきれいなんですよ。へへへはははは。
実装って、とにかく形にするってところから始まるんですよね。それはスケート技術を人間に実装する時も同じです。
やれ、エッジがどうの、とか体重移動、重心、軸とか、そんなの「羽生ごっこ」をやれば基本を「体得」できます。
もの作りが最初から「仕上げ」をゴールにできたのは、作り方の詳細があらかじめ分かっているコピーだけ。作り方をコピーしているだけで、実は「仏作って魂入れず」なんですよね。
「羽生かっこいい、すごい、きれい」それが「魂」。それが入っていれば、5才の子供でもスケーターですよ、ほんと。
スケートで何かを表現したい、そう思った子供が、表現技術を上げて行くには、何人もの人との出会いが必要です。というか、そういう出会いがあった人が表現技術を上げて行くのです。
選手たちはそういう出会いの「コントリビュート」からできているんですね。