海辺の風景

海野さだゆきブログ

水の風景 インストの場合の発想方法

インストの場合、僕はいくつかのルールを先に決めています。歌とは違いますが、インストもイメージはあくまで言葉が出発点になります。

 

それにしても、前段階はあります。例えば、「風」をインストにするとします。たぶん一番助けになるのは「動くイメージ」です。

 

風になびく草原

風にゆれる大きな樹の枝葉

風にゆれるたんぽぽの綿毛

 

と、いうような「動くイメージ」は、当然動きがリズムを持ちますし、動きの「幅」が音程のそれに呼応します。

 

「風になびく草原」は、「一度にある幅の草が同じ揺れを起こす」というところから、和音を動きを思いついてみたりします。

 

「風に揺れる大きな樹の枝葉」は、大きく揺れる木の幹や枝と細かく大きな音を立てる葉っぱの組合わせから、ゆったりしたリズムで細かい符割りの違う音程の音が覆い尽くすような量を歌う音楽を思いついたりします。

 

「風に揺れるたんぽぽの綿毛」は、軸の動きと、ランダムに飛び散る綿毛の対照が思い浮かびますので、普通の五度の低音の動きに分数和音、それもテンションコード、それが細かく入る、そうした音楽を思い浮かんだりします。