海辺の風景

海野さだゆきブログ

Greco F200のペグ交換

私のフォークギターはGreco F200。1971年に新品で購入。いわゆる「グネコ」ロゴの時代ですね。当時型番通り2万円。亡き父がお金を出してくれて、私はお茶の水の楽器店へ行ったのでした。モーリスのと最後まで悩みました。ちょっとしたハードケースをつけてくれました。

 

一時甥っ子に貸してあったのですけど、使われていない状態になっていたので、回収。ちょっとトップに傷が入ってしまっていましたけど。状態はそんなに劣化していませんでした。

 

Graphtechのサドル、エンドピンに交換、トラスロッドが十分に機能していたのでネックを調整。マーチンのコーティング、ブロンズ、ライトゲージを張りました。

 

弾いてみてびっくり、すごくよく鳴るんです。こんなだったっけ.。.。チューナーでみてみるとフレット音痴もありません。だてにメイドインジャパンじゃなかったんですね。

 

ですが、さすがにペグはがたがたでした。分解掃除してグリスをして、問題は減りました。それでもやっぱり気になっていました。ようやく昨日交換。

 

GOTOHの310シリーズです。寸法をみるとHAPMというものでないと合わないようです。サウンドハウスで注文。あっというまに届きました。

 

ノギスで測ってみると、オリジナルのペグ穴は8ミリ。GOTOH310は9.96mm(笑)。スパイラルで穴を拡げます。この刃先がすごく切味がよくて、一瞬で作業完了。ちゃんと10ミリの刃で仕上げしました。当て板しなくてはいけないんですけど、ダボを外すときにちょっと化粧板が欠ました.。.。ま。目立つほどではないですけど。

 

マグナムロックは初めてでしたので、かなり戸惑いました。説明を読んでもいまいち理解できないのですけど、あれこれやっているうちに機構の原理がわかりましたので、無事弦を張れました。ポストの高さを微妙に変更できるのもよいですね。

 

ギア比のおかげで弦交換では沢山回す必要があります。ワインダーの使用を説明書では薦めています。確かに。その分微妙なチューニングは出来ます。

 

高校時代から弦はマーチンのブロンズでした。せめて弦だけでもマーチンに(笑)。なので、この最新の弦も違和感ありません。といいますか、この音に慣れているんです。コーティングはすごく長持ちします。これはたすかります。

 

それこそギターを買ってもらった時から自作曲をこのギターとともに作ってきました。つたないものとはいえ、自作曲、作者が歌わないで誰が、、、です。思えば自分の作った歌を歌わなくなってから久しくなりました。中学、高校、大学、社会人と、その時のすべてはそこに詰まっています。もう一度よみがえられ。そう思います。もう年寄りには死ぬまでに十分な思い出がありますからね。

 

あ、私は「号泣系」とか「がんばれ系」とかの歌を作ったことはありません(笑)。長期入院を繰り返していたこどもだった私にはそういう歌はまったく響かなかったからでしょう。

 

ペグ交換作業を終えて、僕は亡き父に感謝しました。これで死ぬまでをともにするのですから。