海辺の風景

海野さだゆきブログ

『ドカせん』渡辺保裕 著 全3巻

まさかの『ドカコック』の続編です。ドカとは「職人」、それも建設関係の、です。凄腕のドカはまた料理も達人。疲れはて問題の起こっている現場を料理で解決して行くという、、、って、説明では分からないですよね(笑)。

 

それを『北斗の拳』ばりの絵で展開するまんがです。

 

え?ギャグまんがかって?ちがいます。大まじめな、ど直球の感動まんがです。

 

第一話は、建設現場に実習に来たやるき満々の土木科高校生と、怪我でもされちゃ困るとお客さん扱いする現場のドカたちが対立します。そこにいたドカせん、それを見事な料理見立てで解決します。

 

料理見立てってなに?って、こんな調子です。

 

「チャーシューの固まりは山留め壁」

「そしてナルトとネギは逆打工法」

「まとめて刻むのは配筋と結束」

「炒めるのはコンクリート流し込み!!」

 

え?さっぱり分からないですか?まあ、そうやって作られた料理を双方に振る舞うと、食べてゆくうちにあら不思議、互いのこころのわだかまりは消え、めでたし、めでたし.。.。

 

余計分からない?

 

このまんが、実は現場の疲弊、技術伝承、などなど、本当に今建設現場が、業者や職人が抱えている問題を正面に据えています。最後は大仕事が待っています。

 

いやあ、これは僕は大好きです。なかでもうなったのは「溶接の未来」の回ですねえ、って、分かりませんかねえ、現場の色んな技術.。.。僕は父が大工だったので、ちょっとは分かるんですけど.。.。でも読めば分かりますし、うなりますよ。はい。

 

絶対のお勧め。