あら、もう2巻が出ていたのね、と購入
主人公の猫猫は男にとって都合のよい女ではない。
なにしろ「ねーよ」、そんな女の子いねーよの略、オンパレードのライトノベルです。愛嬌ゼロの若い女性が主人公というのは珍しい、というか、なんで「ヒーロー文庫」なのかしら、他のレ─ベールじゃないの?と余計なことを思っちゃいます。
いやいや、こういう感情的にならないが、案外美人、という女子はいるよ、というかライトノベルの世界では唐の昔に「ツンデレ」という方法でこういう女子を料理してしまったではないかって?
まさに「ねーよ帝国主義」
しかし、主人公は絶世の美男を前にしても、マッチョな裸体を前にしても標本を見る視線でしか見ないです。はい、ねーよ帝国主義へのレジスタンスですね。感情を表に出さないだろうみなさん、男共が総崩れ、全敗です。彼女がデレるのは薬物、毒物に対してだけです。
今回、この毒にしか興味がないという、アガサ直系子孫の出生の秘密が明かされます。なーる、この親にしてこの子あり、ですか。
ってことは、やがてはそのわだかまりが人びと、特に絶世の美男との「ふれあい」で融解してゆく、、、、というデレが期待されるのでしょうか?
甘い。アガサ直系子孫はそういうことはしないです、はい。ここでデレを期待するのは、世の男性の「女性看護師幻想」と同じです。お疑いならば、まゆひとつ変えずに君に手術前の浣腸をする女性看護師を目の前にしてみればよいと思います。はい。
「百億の」の阿修羅以来、すがすがしい女性です、猫猫は。