予知能力をもつ主人公男子、天才女子高校生推理小説作家、美人の令嬢。不可思議な事件。と来ると、陰惨凄惨な展開か、と思うのは、小栗虫太郎とかの読みすぎかしら。
話はなかなか複雑な展開をします。そして、ライトノベルらしく、コメディ的に。しかし、その謎解きの部分はなかなか読ませてくれました。
しかーしまた、推理をもってしても残る謎。しかーし、まき起る危機をちょっとお色気っぽく解決という、ライトノベルならではの結末。
素材をまっすぐ普通につなげると、結構ヘビーな物語になるだろうと思うのですが、その繋げ方が「ライトノベル」的だとライトノベルになるのか、と改めて思いました。
どういう繋ぎ方かと、言うと、「回れ右」。もしくは「解像度を落とす」
なんじゃそれは、ですよね。このことはいつか、それをカタルにふさわしい作品の時に具体的に説明します。
僕はこの作品を読んでいて、ライトじゃない繋げ方で脳内変換してしまいましたよ。クライマックスは途中で止めるのが惜しいと、寝る前に読んじゃったので、眠くてまた明日にしたわけですが、思いましたから。
あ、あとがきのなぞ、僕わかりますよ、あ、「わかりますん」?