ごーい、ごーい、ごーい、はっ。。。。じゃなくて。短いギャグ連作が詰め込まれた作品です。少女誌に掲載されていると思って読むとやけどします(笑)。きょーれつです。はい。
白眉は猫の「さゆり」のシリーズです。猫好きな方ならばたまらないでしょう。さゆりは誇り高き野良猫なんです。人間たちの行動を斜に、冷ややかに見下していたりするのですけど、イケメン高校生男子にかかると、ころっと態度を180度変えちゃったりする、乙女なんです。って、それのどこがオカシイか?
たぶん、本気は他人には常にギャグとして受け取られ、ギャグは他人には常に本気だと受け取られてしまう、そのギャップが滑稽なんです。つまり、どう生きようとも、どのみち他人にはギャグなんです。たぶん。
この作品で面白いのは、動物の出番が多いことです。猫のさゆりをはじめ、鳩、あひる、河童(?)常に本気、本音100%の彼らとの共存がどこかしら示唆されているように思います。
そういう視点で読み直すと、結構deepなものがあると思います。
わたしもさゆり(笑)