海辺の風景

海野さだゆきブログ

東海道最終回 四日目 つまり最終日

沿線で大きなイベントがあるらしく、臨時列車がでていました。そのおかげで予定よりも随分と早く町を出発することになりました。夕方前にはもう自宅に戻るのです。

 

近江鉄道からJR草津線へ。車窓を眺めていると三雲駅。あっ、ここはいつも休みをとっていた場所です。いつのまにか駅舎が建て替えられてぴかぴかです。なんか駅前でザックを下ろしてのんびり休憩っていう感じではなくなったかも。

 

車窓から東海道を目で追います。もうあそこを歩くことはないのかなあ、と思うと寂しくなります。でも、何についても終りはあるのです。やりきって終ることもあるでしょうし、やり残したなあという状態で終ることもあるのです。どっちでも終りには変りはありません。

 

あれよあれよと、京都です。流石に週末土曜日、すごい人出です。京都だからなあ、とにしんそばを頂きました。『それ町』で「ミシンそば」ってギャグがありましたね。

 

おみやげに赤福を買い足し、もちろんディリーも。新幹線は満員。すごいなあ、日本。ディリーはでかでかと藤波制球難再発ですと。昨日はそんなに悪い投球じゃなかったと思うのに、阪神だと大騒ぎになってしまうんだよなあ。。。。。

 

新幹線は本当に「目的に忠実」です。じゃあ、僕の「東海道」はなんだったのでしょう。京都が「目的」だったら新幹線ですよね。歩きが「目的」だったら近所で事足ります。

 

今まで東海道歩きについては色々理由を言ってきました。

 

1、新しさと古さが交差する遺跡

2、歩く速さで生きることを思い出す

3、先祖が関西だから遺伝子が呼ぶ(笑)

4、踏破をえらそーに自慢できる

 

自ら最終回と決めて、のんびり一番好きな場所を歩いたあとでは

 

理由なんて正直わからないなあ、気持よいのはたしかなんだけど

 

微妙にうねる道とか、ちょっと古い静かな風景とか、好きなんだよなあ、、、、でも車びゅんびゅんの国道歩きも案外と好きなんだよね。。。。って結局分からない。それでいいや。

 

今後も思い立ったら権太坂は何度も行くだろうし、妻はまた小夜の中山行きたいって言っているし、完全に消滅はしないと思いますけど、大きな区切りって、なんの区切りだったのかなあ。。。

 

あ、情報発信だったのかもしれないです。歩き始めた頃は本当に東海道歩きの情報が少なかったんです。手書きの地図だとか、写真とか、そういうものがないと、うまく旧道をたどれなかったのです。

 

でも、いまはそれこそGPSのデータとしてリアルタイムで位置確認できますし、ルートも確かめられます。僕はガーミンのデータをネットに上げていたりもしましたけど、そうした個人の営みとしての情報提供はもう不要なんです。

 

地元の方々の尽力で道標も整備されていますし。まず迷わないです。ま、難しいところもありますけど、以前と比べたら問題なんてないくらいです。

 

やっぱり、どこかのだれかの東海道歩きの役に立ちたいって気持はあったんですよね。それが歩きの楽しさを倍増させていたと思います。それはもうとっくに必要ではなくなっていました。

 

本来の自分の楽しみだけって、いうところに僕も戻ったんですね。より身軽に東海道歩きも楽しめそうです。あんまり回数は行けないでしょうけど。

 

めでたし、めでたしっ。