ライトノベルを読み出してしばらくたちますけど、有名どころは読んでいませんでした。このシリーズは色々なことの初めとされていましたので、興味深く読みました。
読みはじめて、あれ?なんだか普通の学園モノの話運びに意外な感じがしました。確かにしっかり書けていますし、それなりに面白いのですけど、爆発的な人気につながるとは思えない出だしなのです。
ところが、定型のはずの登場人物が「実は」と始まるあたりから異様な雰囲気になるんですね。なんだかいきなり何光年も先に蹴飛ばされてしまうという。これ、あまりに翔んでいるので、ここは笑う所なのだろうか?と考えてしまいました。
ハルヒの作り出した空間の話にいたっては、これは深刻に読むべき所なのだろうか?としばし考えてしまいました。なにしろ、文章のトーンが笑いのかけらもないものでしたから。
で、「白雪姫」。。。。。。ですか。。。。
この話って、いわゆるラブコメの王道パターンをハードSFで徹底的に解釈しきった、という、なんとも空前絶後な、ものだったのですねえ。立派なラブコメ批判にさえなっていますよ。すごい。。。。
つまり、これは「近所にちょっと買い物にゆく」のに、スペースシャトルを打ち上げるみたいな、そう、ライトノベルの誇張さえ、批評の射程に入っているのですね。
いやあ、おもしろかったです。だてにベストセラー、だてに一世風靡していないですねえ。