海辺の風景

海野さだゆきブログ

「お隣の魔法使い 始まりは一つの呪文」篠崎砂美 著 尾谷おさむイラスト

主人公、女子学生さん、の隣に突然引っ越してきたのは、不思議な若い男性でした。。。

 

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このイケメン隣人、どうも魔法使いらしいのだけど、自らはもちろん、時々訪ねてくる奇妙なお知り合いも彼の正体を明かしてはくれません。主人公はなんだかんだと言っても、その不思議さにひかれて、不思議な経験をともにすることになるのでした。

 

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で?

 

短編連作です。小話ですね。まあ、なんといいますか、ちょっとしたスナック菓子を楽しくつまむ、という感じですね。すらすら読めますけれども、僕のようなじじいの心には何も残らないのです。はい。もう、すれっからしですから、じじいですから。

 

汚濁にまみれない「前」ならばこういう話って心に響くのでしょうか?僕が思うに、不思議の度合いがイマイチなんです。人の心の不思議とか、世界の成り立ちの不思議とか、巡り合わせの不思議とか、そういう、今後生きゆく世の中は退屈じゃありませんよ、というメッセージがある方が好きです。

 

まあ、実際には「呆れた」「うんざり」 とかの方面で退屈しないのですけど、はい。