海辺の風景

海野さだゆきブログ

久しぶりの権太坂

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鬱屈した気分を晴すために久しぶりに保土谷から権太坂を歩いた。ここはとっても好きなルートで、何回も歩いてきた。そのたびに写真も残している。20年近い年月の変遷をみてきた。

 

東海道3回踏破、とはいえ、通り過ぎてなーんにも観ていない、という状態のところばっかり。行軍みたいに歩いている人を、なんだかなー、と言いつつ、自分もゆっくりとはしていなかった。

 

ゆっくり歩けないのは、交通機関の都合があるからだ。何時までに到着しないと電車がない、とか、宿につきたいとか、そういう理由がある。なので、いくら気に入っていも、そこでのんびり時間を過ごすことはできなかった。

 

権太坂は別。割合近いということもある。踏破中も、遠くに行けない場合は、ここを歩いて東海道の気分にひたっていた。ここは尾根道。両側に眺望が拡がって気持がよいのだ。

 

今回は時刻が昼下がりということで、下校の学生とか、部活の様子とか、そんなのんびりとした、あ、おじさんにとってはね、光景を横目でみながら、という、まことにゆっくりとした街道歩き。

 

闊歩する女子高校生。ここが旧東海道であることを知っているのかは、わからないし、知っていても彼女は、そこを歩くためにわざわざ電車を乗り継いでくる人がいる、それもすぐ横に、なんて想像もしないだろうね。

 

人生の出会いって、でも、そういうもの。ちょっとまわりに興味を広げて、ちょっと好奇心を高めて、すこしだけ勇気を出して、見知らぬ人と、ほんの一言二言かわすだけで、世界は広がる。

 

僕にとっては偶然写っちゃった、ということだけど。人生はそうやって、交差するし、しない。どうするかは自分次第。

 

日差しの柔らかい、気持のよい一日。やっぱり、また歩きたいな。遠くは行けないけど、好きな権太坂は、何度でも歩きたい。今度は夫婦で歩くよ。