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海辺の風景

海野さだゆきブログ

音程に悩む

音程があっている気がしない

アンサンブルの中でぴたっと音程が合った、という経験は今まで全くない。これはばっちり、と思ったときは後で録音を聴いてとんでもなくずれていたりした。

これはフレットのある楽器の宿命だ。それをなんとかしようとバズフェートンシステム、ミネハラスーパーチューニングシステム、というナットをいじるもの、果てはフレットが弦毎に位置が違うものまで発明されている。みんな音程の狂いがどうにも気持悪いんだよな、思う。古楽器でフレットが移動できるものまである。

フレットレスでがんばればいいじゃないか。が、僕は相棒のフォデラがとても好きで、このフレットつきベース以外演奏する気が起らない。じゃあナットをいじる改造すればいいじゃないか、なのだが、僕はメインテナンスでちょっと悲しい思いをしたことがあって、その経験から業者職人選びに随分と迷った。結果Innerwoodさんにお願いした。これは大正解。やっぱり素晴らしい職人さんだった。あと10年は大丈夫だろうという徹底メンテをしてもらった。Innerwoodさんはナットをいじるチューニングはしない。なのでお願いするときに率土方向には行かないと腹を決めたのだ。

プロの演奏をみていると微妙にチョーキングしたりしている。苦労している感じがある。そしてけっこう音が「歪んでいる」。この歪みが音程の振れ幅を作っていて、それが合う感じを作っている感じがする。

ペターソンのチューナーには「おすすめチューニング」という標準とはちょっと違ったチューニングが装備されている。特に生ピアノとの演奏によい、らしいのだ。実はこれをずっと使っていたのだが、キーボードの人にはそれでも気持悪いと言われた。僕も実はそう思っていた。びみょーに全部合わないって感じなのだ。

 

クラシックでのチューニング

ギターメインのロック、ポップスしか聴かない、演奏しない、という人にクラシックでのチューニングの合い具合いを説明するのは難しい。たぶん逆に音程がずれている感じがするかもしれない。特にバイオリン属の演奏はそう聴えるかも知れない。

ロック、ポップス系のバンドにバイオリンが居ると、バイオリンだけ調子はずれに聴えたりしないだろうか。例えばUK。バイオリンがずれているのではない。フレットの制約がない彼ら弦楽器は「正確な音程」を出しているのだ。ギターたちの音程が「高い」のだ。

そのあたりの事情は

http://www.minehara.com/mechnics/guitarmech12.htm

に出ている。

さて、勘の良い人はじゃあ、ピアノはどうなのよって話である。調律したピアノは演奏中に変えられない。そのあたりの事情は

http://www31.ocn.ne.jp/~kazuo23_piano/sub1.htm

これを最初に読んだときに、道理で、と納得した。僕の好きなピアニストは調律が違っていたわけだ。そして、学校のピアノやデジタルピアノでクラシックを弾くとどうにも貧弱な響きしかしないわけだ。いま、デジタルピアノで古典調律のモードを持っているものもある。良いことだ。

話をベースにもどす。フレットそのまま、だとたいていは音を歪ませたりエフェクタを使ったりして音程の振り幅を稼いぐという方法がとられてきた。僕はそういうのは好まない。これからも試行錯誤するしかない。

 

僕はベースというのは接着剤だと思っている。ヴォーカルの人のピッチとキーボードのそれが合っていることは少ないし、ドラムスとリズムが合っていないことも多い。そんななか、そのずれを低音が中和するのだと思っている。なので、びみょーな音程とかタイミングでいつも演奏している。

基本姿勢は音色で音程感を出す、だろうか。そのためにはレンジの広い楽器は有利だと思っている。フォデラちゃんにぴったりだ。

とても勇気づけられたのは

純正律とプロフェッショナルの現場編:チューナーの使い方 第6回 ‐3|KORG INC.

 

「耳で聴いて、いい音程を探して合わせてくしかないです」これには爆笑したし非常に共感した。

そもそも基準音とは

音の問題は音色の問題でもある。同じ音程でも痩せた音だとうまくハモらないというのはよく経験することだ。その音色に関わる問題として基準音がある。

ギターを、古楽器を作ってる人の記事ではっとした。確かに

http://www.crane.gr.jp/CRANE_Strings/strings_intro-pitch.html

設計された想定されるチューニングというものがあるわけだ。古楽器を今の基準音でチューニングしてもよい響きは得られないだろうし、それどころか壊れるだろう。

 

弦こそ我が命

いろいろ考え、一番の肝は弦の選択ではないかと思う。ずっとDRを使ってきた。今はフォデラの弦を使っているが、DRの高域の伸びが問題解決に役に立つと思っている。

弦によって音色は本当にすごく変わる。音色が変わると音程感も変わる。出過ぎるくらいのところを削って調整するというのが一番合わせやすいと思う。

僕は根本的に自分の音ってないひとだ。必要を感じない。ボーカルの人に合わせて音色を変えてきた。歌を引き立ててなんぼのベースだと思うから。

現在ピックアップはEMGを16ボルト駆動させている。ノイマンケーブル。フォデラの弦だとちょっと引っ込んだ感じかも知れない。

もう、生演奏の機会はなさそうだけど、追求は止めない。