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海辺の風景

海野さだゆきブログ

ものを語ること

随分と前から僕は物語を綴らなくなった。作曲も一種の物語作りだと思うけど、そっちも止まったまま。

 

人生の残り少なさに気がついて思うのは、現実はただそれだけでそこにあるものであり、僕はそれだけでは生きてはゆけなかったということだ。現実に向き合うのが大変だった、らしい。

 

病弱児童だった僕は現実に向き合いたくなくなった。病室の毎日のリアルに打ちのめされてしまうからだ。

 

いま、人生が終わりに向かっていることに向き合うのは辛い。状況は病弱児童時代に似てきた。

 

少年ぽい妄想はもう無理かと思ったが、意外にも自分の中に残っていたりする。もちろん、今も当時も妄想は妄想として認識されていたし、「帰り道」の寂しさも受け取ってはいた。

 

もう、いいのだ。それぞれの人がそれぞれの現実を生きている、ということで。

 

体の事、社会的な立場、金銭財産、人間関係、もちろん毎日ご飯を食べている以上無視などできない。が、何かがささやくのだ。何かが。その声についてゆこうかと思う。