海辺の風景

海野さだゆきブログ

ガールズロックバンド革命

まずはこの演奏を観てください。

 

www.youtube.com

僕はベース弾きですが、こういう演奏に出会うと心底ドラマーさんが羨ましいと思うのです。この躍動感、爽快感はドラムスの魅力です。

 

この演奏、生で観たいと思いましてちょっと調べました。

 

彼女は大阪の「ガールズロックバンド革命」というバンドのドラマー、CDのクレジットによれば「じゅうたん」さんです。バンド名がキャッチコピーみたいですけど、すごい意気込みですね。

 

早速CDを入手しました。ミニアルバムというべきなのでしょうか。アルバムタイトルは「Life is moment」。おお、実存主義ですか。。。。

 

全曲勢いがありあまっている感じで、よいです。僕は日本のバンドですと、Zweiイースタンユースナンバーガールくるり、などが好きです。あ、ごめんなさい、一番のお気に入りは

www.youtube.comです。隊長、ずっとライブご無沙汰してました。。。。

 

愚痴ですけど、同年代、つまり60才近く、の僕の周囲の人は若い人の音楽全然聴いていないのです。なので全然話が合わない。。。。といいますか、そもそも音楽から離れちゃっていたりします。

 

もっと、若い演奏家を応援しましょうよ。僕は

未来からくる演奏家を聴く会 ホームページ

この会の会員です。クラッシクも若い演奏家はとても苦労しています。。。素晴らしい演奏家が多いのに。。。。

 

愚痴はこのへんで。。。

 

大阪かあ、、、、Fridgeさんのライブか、阪神タイガースの試合を観に行くときにうまい具合いにライブやってくれているといいんですけど。。。。。

FRIDGE

いや、ケチケチするな、都合つけて行くしかないでしょう。地下とか、暗がりとか、大音量とか、タバコとか苦手だけど。。。バンドって、ナマモノですから、、、うかうかしていると存在しなくなってしまったりしますから、、、

 

いくぜ、大阪!

『こうして魔女は生きることにした』文野はじめ著 蜂八憲 イラスト

主人公女子は中学生にして文学賞を受賞した天才少年の挑発に乗って、「恋愛ものの取材対象」のような契約を交す。高慢ちきな少年作家に反発を感じていた彼女も作品を読むことで創作の魔法にかかってゆく。。。。

 

で、良いのかなあ。。。。。ねーよ帝国主義女子部ってことなのでしょうか。巨乳至上主義の男子部との共通点は「天才」ってことでしょうか。なにしろ中学生でプロの作家です。

 

面白いといいますか、女性作家らしい設定だなあ、と思ったのが、地域から次々と出てくる作家が「魔女」を名乗り続けている、という部分です。「魂の世襲」って好きですよね、女子の皆様。

 

魂が受け継がれてゆく、というのは、「女性が女性を産むという永遠の円環」を実体として持っている女性にしか分からない世界です。はい。乱暴に言えば「おめーら男はDNA管理しているわけじゃないわよー」。はい、男はそういう生命の輪廻の傍観者でしかありません。

 

しかしまあ、この高慢ちき男子。好きですねえ、女性作家。壁ドンならぬ「魂ドン」をやらかしますね、この手の男性は。まあ男は基本エバリですから、表面上は正解です。大抵の男は実力がともわないので、ただのエバリに終りますが、この少年作家は評論家も絶賛、売り上げも素晴らしい、作風も変化自在ですから、誰もなーんにも言えません。

 

でも、作者はこういう「ねーよ男子」を描くことをやりたいわけではないです。寝るのも忘れて読んでしまう力がある作品がこの世の中にはある、全身全霊喜びを感じる作品がある、そういうことが本当にあるのですよ、と。

 

それは本当ですね。本当です。その魔法を感じてしまった人は、それを探す旅に出てしまう、そして、その魔法に近づきたいから「書く」「作る」方に回ってしまうのですね。

 

まあ、この天才少年作家がどんな作品を書いているのかは、もちろんわからないのですけど、「読むことの感動」が人の形をしている、神様みたいな、トリックスターですねすでに、ものだですから、そこは気になりませんよね。

 

なかなかに仕掛けてある伏線のみごとな回収ですとか、読みごたえありましたよ。「そーきたかよー」って。そういう読むことの喜びを作者は良く知っているのですね。はい。面白かったです。

 

『彼女の感触』前田峻也 著

まんがを成り立たせているモノってなんだろうって、思いました。

 

このまんがのお話は途中から「難しい」ことになっています。主人公(男子)が好きになった転校してきた女の子、生徒手帳をみたら性別が「男」になっていました。まさか。。。。

 

いわゆる「男の娘もの」や「男女入れ替わり」などの『とりかへばや物語』の昔からある変則?ラブストーリー、になるはずだったのですけど、作者も認ているいるとおり、そのことを軸にした話は途中で中断し、後半は熱血猪突猛進ラブストーリーになっています。

 

いや、学校では無理でしょう、その設定。。。。。などなど。。。。。というより、僕が感じたのは、作者は描いているうちに、自分が描きたいものに、その熱に逆らえなくなった、正直になったのではないかしら、と思ったのです。

 

だって、最初からなんか「圧力」高かったですよ、そのパワー感に好感をもったので、話がどうだとか、デッサンが狂っているとか、どうでもよいって読み進んだのです。

 

あとがきで作者は「テーマを消したこと」を「後悔していません」と、潔く告白しています。どうなんでしょうか。長期間続いたまんがって、最初の設定を守り続けられた例って少ないのではないでしょうか。ギャグまんがだったはずがシリアスものになっていったとか、わき役みたいな存在がいつのまにか主人公みたいになっていた、とか。。。。いくらでもありますよね。

 

これって、例の「キャラクターが勝手に動いてゆく」ってやつですよね。それって、物語を作る人にとって幸せなことなのではないのかなあ、って思いますけど、どうなんです?実際。

 

前田さんは、エネルギーあふれるキャラクターを産み出した時点でもう成功したのでは?そのキャラクターが束縛を嫌っていることに気が付いて、解き放った、その姿勢はものを作る人としては誠実ナノじゃないかな、って。。。。

 

序破急。。。。

 

その面白さを作者として味わったのではないでしょうか。

 

これだけエネルギーのあるキャラクタを産み出せるのですから、今度はそのエネルギーを存分に解き放つことができる舞台設定、世界を用意すればよいのではないでしょうか。

 

プロとして「次」があるのかは知りませんけど、僕はこのまんが好きですし、「次」があれば読みますよ。

『宇宙人の村へようこそ』松屋大好 著 霜月えいと イラスト

母親の故郷に転居転校した主人公男子。あらゆることが常識はずれけた外れでとまどい振り回される日々。ここって過去に漂着した地球外生命の子孫の作った場所らしい。

 

ライトノベル的に「ねーよ」くらいにできる主人公が、転居先であっさり平凡以下になってしまうという出だしがまずはよいですね。

 

この作品、結構ちゃんとしたSFなんですよね。モダンホラーっていうべきなのかなあ、いずれにせよスティーブンキング的ですよ。どのエピソードも充実していますし、へー、そーなのー、と読み進んで行けました。

 

しかし、この地球外生命体さんたち、なんで世界征服しようと思わなかったのかしら。。。。

 

なかなかの良作、お勧めします。

ブーツが入らなくなったピンチ

妻が昨シーズン購入したブーツが今シーズン入らなくなったことが判明しました。運動を本格的に再開した為でしょう。メモリー効果でぐんぐん筋肉が盛り返してきたのです。それは良いことですけど、大枚はたいて買ったお気に入りが履けないのは一大事です。

 

購入したデパート内店舗に持って行きました。高い買い物ですから、なんとか対策を講じてくれるのではと思ったのですが。

 

あっさり、門前払い

 

え?え?。だって、皮だし、ストレッチとか、、、、なんか方法があるのでは?でも、あっさり門前払い。本人よりも僕の方ががっかりしました。この店の作る靴をずっと薦めてきたのは僕だったからです。老舗といえるし、履き心地はすばらしいものがあるのに。。。。ずーん、と落ち込みました。

 

しかし、そんなこともあろうかと、僕には次のプランがありました。そうです。なんとかしようとしてくれる強い味方が!

バッグの修理はグランマコ|財布・革ジャンなど革製品対応

 

あんまり期待しないでいる妻と持って行きますと、即座にプランを提示してくれました。そうです。僕らもそう思っていました。皮を継ぎ足すという方法です。さすが!困ったときのグランマコさん、です。

 

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ぱっと見た感じ、あれ?と思った方、違いますから。実物は本当に違和感ありませんし、なによりどこをつないだの?って思うくらい綺麗な仕上がりです。そして、なにより、シルエットがまんま、なんです

 

もともとこういうブーツだったのじゃないかとおもいますよ。いやあ、もう妻は大感動。

 

もともとグランマコさんを知ったのは、偶然でした。仕事でよく通りかかるところにお店があったのですね。当時僕はフランスの馬具屋さんが作った頑丈なギターストラップがちょっと長くて困っていたのです。あそこに頼もうかなって思っていたら、店が移転していました。あら、どうしようと思ったら、またまた偶然に移転先をみつけました。よーし、持って行くぞと思ったら、また移転してまして、でもネット時代、検索したらあっさり再移転先がわかりました。

 

お気に入りの皮の財布のチャックが壊れて困っていた妻と一緒に頑丈なストラップを直してもらいました。馬具まんまの鋼鉄のような皮をものともせず、綺麗に直していただきました。本当にたすかりました。2万円の立派な製品がゴミ行きだったのですから。妻の財布も綺麗になおしてもらいまして、本当に助かりました。

 

そんなことがあったので、僕は製造販売元から門前払いされても、グランマコさんがあるさ、と希望を持てたのでした。

 

ネットで調べると、結構いらっしゃいますよね、女性でブーツが入らなくなったって、お悩みの方が。

 

みなさん、こういう手があるんです。技術が高いところならば、最初からこういうブーツだったのじゃないかと思うような仕上がりで、お気に入りのブーツをまだまだ履ける状態に直してくれるのです。

 

将来履けなくなることを恐れてか、だぶだぶのブーツを履いている女性をよく見掛けます。残念ですよ。直せるのですから、ぴったりのブーツでかっこよい足の線をみせましょうよ。ね。

 

その場合は綺麗な仕上がりのためにも、ブーツの主が現物持って、相談されることをお勧めします

 

でも、案外、修理リフォームをやってくれるところって少ないですよ。僕らはグランマコさんが近くにあってラッキーでした。

 

沼津から田子の浦あたりまで

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仲見世商店街にどーんと。現在放映中なんですね。駅にも、商店の店先にも、あちこちに彼女たちをみかけます。

 

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お昼に沼津から出発。のんびりと歩きました。もしかすると東海道で一番単調な行程かもしれません。なにしろまっすぐな道路が延々と続きますから。

 

でも、歩く楽しみにも色々あります。この日は一日中富士山が麓からてっぺんまではっきり見えていました。それを右手に歩くのは気持が良かったです。

 

途中、「白隠正宗」の高嶋酒造さんもありますしね。いま、丁度実験的な、乳酸菌を使わずクエン酸で作った「白隠」を飲んでいるんですけど、好きですね、ここのお酒は。

 

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静岡は富士山や南アルプスなどの山の恵みとしての水に恵まれているので、おいしいお酒が多いんです。街道筋に酒蔵がいくつもあります。

 

今回は精神的に前傾姿勢になりがちなのを反省して、本当にのんびり歩きました。また次はいつになるかわかりません。生きている間にどこまでゆけるのか、4回目の東海道はまだまだ続きます。

 

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今回もお供はアルトラのローンピーク3.0でした。

『そして、星の輝く夜がくる。』『海は見えるか』真山 仁 著

東日本大震災で大きな被害を受けた遠間市の小学校に神戸からひとりの教師が派遣されてきた。彼は阪神淡路大震災の被災者でもあった。持ち前の実行力で彼は現地に生じている問題に取り組んでゆく。

 

彼が心を砕いているのは、子供達が大人の邪魔にならないようにと、自らを制して、その無理を普通だと思い込んでしまうことです。まず、彼は子供達に自分の怒りを壁新聞にしてだらしない大人たちに訴えることに取り組みます。

 

あっ、と思いました。まったく僕にはそういう視点がありませんでした。この「違う視点の驚き」は最後まで続きました。主人公自身もそれを経験するということもしばしばあるくらいです。

 

考えることも感じることも多い話が続きました。読んで良かったです。残りの人生をどうするかについても何かをつかませてくれた気がします。

 

絶対のおすすめです。