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海辺の風景

海野さだゆきブログ

『そして、星の輝く夜がくる。』『海は見えるか』真山 仁 著

東日本大震災で大きな被害を受けた遠間市の小学校に神戸からひとりの教師が派遣されてきた。彼は阪神淡路大震災の被災者でもあった。持ち前の実行力で彼は現地に生じている問題に取り組んでゆく。

 

彼が心を砕いているのは、子供達が大人の邪魔にならないようにと、自らを制して、その無理を普通だと思い込んでしまうことです。まず、彼は子供達に自分の怒りを壁新聞にしてだらしない大人たちに訴えることに取り組みます。

 

あっ、と思いました。まったく僕にはそういう視点がありませんでした。この「違う視点の驚き」は最後まで続きました。主人公自身もそれを経験するということもしばしばあるくらいです。

 

考えることも感じることも多い話が続きました。読んで良かったです。残りの人生をどうするかについても何かをつかませてくれた気がします。

 

絶対のおすすめです。

なんなのiLock

ここでは否定的なことは書かないつもりでしたけど、これはあまりにひどいので、書いておきます。

 

DAWや音源の著作物保護にiLockという仕組みが使われていることがあります。ネットを利用した認証とUSBデバイスによる物理的な認証を組み合わせたものです。

 

ですが、これがまあトラブルの塊。僕はIvory II を使うべくiLock3を購入、ネットでアカウントを作り、license managerというソフトウエアでも認識されました。ここで、Ivory II のライセンスを物理的なUSBデバイスに移しておけば良かったのですけど、もう夜中になったので、翌日に持ち越しました。PCは起動したままでした

 

翌朝、license managerがサーバーエラーを出してサインインできなくなりました。

 

なんですかこれ?。ネット上ではこの現象は頻発しているらしく、解決策が出ていました。結論から言えば、すべてだめでした。

 

windows serviceをいじってもだめ。もちろんfirewall、アンチウィルスを切ってもだめ。あれもだめ、これもだめ、再インストール、再起動を繰り返しているうちに貴重な休日は夕方になってしまいました。

 

なんですか、これ?

 

物理的USBは中身がわかりません。ライトがグリーンで点灯し続けているので壊れてはいないのでしょう。。。。一晩で壊れたなんて。。。。こと。。。ありえますけどね。。。。

 

高価なIvory IIもこのクソ保護システムのおかげでまったく使えない状態です。事実上のゴミ箱行きですよ、このままでは。ふざけてますよ。本当に。こんなもの、絶対に許せませんね。

 

 追加!

最後の手段。Windows10の修正再インストール敢行。。。。。これでやっとオッケイになりました。。。。。なんだったのでしょうか。。。。。。。。。。。。

ギター作りました

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ギターを作ってみました。材料は主にStewMacさんから入手。一番大変だったのは塗装でした。

www.stewmac.com

ここでは主にメインテナンス工具を買っていたのですけど、homepageにどーんと「節つきパイン材」のテレキャスターが貼ってありまして、それを見て一発で自作を決断しました。

 

節、いいじゃない、木らしいよ。ギター向きの木材じゃないって、それはそうなんですけど、僕の使い方ですと、間違いなくそうであってもオーバースペックですから、気になりません。

 

どんなものがいいかの要望は聞いてくれるのですけど、僕はそこもお楽しみだと思って、おまかせで注文しました。

 

ネックはやっぱりローズ指板しかないです。注文したのは昨年末だったのですけど、後で知ったのですが、今年からローズはアメリカから輸出禁止となったそうですので、ぎりぎり間に合ったのですね。幸運でした。

 

マシンヘッドはSperzel。ブリッジはBabicz。ピックアップはEMG。Dunlopのロックピン。と好みでそろえました。

 

塗装については、最初はカシューでやろうと思ったのですけど、なんか塗装だけで半年かかりそうな気がして(笑)。。。。柿渋に蜜蝋という組合わせにしました。。。。。

 

しかし、どうもこのドイツの塗料が気になりまして、

www.livos-jp.com

ビボスとアルドボスの組合わせも使うことにしました。ギターの表は柿渋と蜜蝋、裏にリボス塗料、という。。。。まあ普通はこういうことはやらないですよね。。。

 

柿渋は良いです。ブライアンメイが暖炉ならこちとら囲炉裏でいって感じです。リボス塗料も渋い感じですが、やはりちょっと華やかになります。

 

StewMacのネックとボディは普通に精度がありましたので、組み込みには苦労しませんでした。なーんにもしない状態でも12フレット弦高1mm前後です。

 

パインといっても日本の松とは種族がちょっとちがうみたいです。普通にフラットな鳴りじゃないかと思います。いえ、普通にあのテレキャスのパキパキした音がします。

 

知らなかったのですけど、レオフェンダーさん、最初はこのパインでテレキャス作ったとか。手に入りやすい材料で作るのがポリシーというフェンダーらしい発想ですね。

 

ギターにまったくうといので、以前バンドでご一緒した頼りになるMさんにエフェクタの相談をしました。で、VOXのToneLabEXにしました。これ、プリが真空管。お。ならばと期待をもってTADに変えてみました。開けてみたらエレハモの真空管が入っていました。ありゃ、これならば変えても。。。。。案の定、ちょっとレンジが広がった感じは出ましたが、エレハモの方が華やかかも。。。。

 

僕にはもったいないくらいのマルチエフェクタです。

 

ギターは根性の入ったマニアの方が多いので、よさそうな情報はばしばし採り入れようと。。。。まずはナット。TUSQ XL買ったのですけど、まずはノーマルで様子見とします。ナットファイルは日本が世界に誇る魚地球印。潤滑は鉛筆がよいとかですけど、ミニ四駆の経験からするとやはりタミヤのセラグリスHGでしょう!ボロンナイトライドが入ってますし。で、これはずばり良かったです。チューニング楽になりました。白いから目立ちませんし。

 

ネックは新品ですから結構動きます。この段階でこまめに調整しないとあとあと問題が大きくなります。

 

さて、これからこれで沢山遊ぼうと思います。あ、ストリングガイドはSperzelゆえに不要なんですけど、なんかこうないとしっくりこなくて、つけてはあるのですけど使ってません(笑)

 

『コンビニDMZ』竿尾 悟 著

三勢力が拮抗する戦場のまさにそのど真ん中にコンビニが営業中という、途方もないと思える設定のまんがです。しかし、この設定、戦争の本質をついているように思うのです。

 

基本はギャグです。戦争映画、戦争小説などなど、知っていると思わず笑ってしまう展開です。「八月の雷鳴」には思わず吹き出してしまいました、はい。

 

秀逸なのはなんといっても不死身の営業魂、店長です。『笑うせえるすまん』化する、毎度お馴染のオチで、笑わせてもらっています。店員さんも個性豊かでグッド!ゲストのみなさんも、どこかでみたような(笑)突出した方々で笑わせてもらっています。

 

でも、戦場描写は容赦ないです。画面は死し累々。そのあたり、この作者は勘違いしてはいません。

 

戦場にコンビニ、という設定が僕には「現実離れ」とは思わないのです。むしろ本質を突いていると思います。

 

古くは野間ー大西論争じゃないですけど、戦争や戦場を「日常から遠く離れた狂気の世界」と捕らえるのは、欺瞞だとさえ思います。むしろ日常を凝縮した形、ではないかと考えています。

 

兵隊はその国(あるいは地域)を表す服装をまとい、その国の特徴的な食事をし、その国の特徴的な命令系統で、その国の特徴的な作戦行動をとります。戦闘行為ゆえに日常にある無駄が削ぎ落とされて、剥き出しのその国の芯みたいなものが出てくるように見えるのです。

 

つまり、日常が極端な形でそこにあるわけです。戦争って、その日常をあっちの国とこっちの国がどうしても譲らないという姿勢で激しく接触することなのではないでしょうか。

 

ならば、日常の「便利さ」を標榜するコンビニって、戦争と非常に親和性があるんです。ロジスティックスの極限みたいな形態ですし。現場のデータから本部がリアルタイムで「指揮」するっていう形も他のどんな商売よりも極端です。

 

戦争とコンビニ。。。。もう押井さんに実写でやってもらうしかないです。

 

世紀の大傑作まんが、と呼ばせてもらいます。はい。

『限界集落株式会社』『脱限界集落株式会社』黒野伸一 著

若者、よそ者、馬鹿者。この3つの「人種」が地方の停滞を回天させることができる、そうです。そうですね、まったくそのとおりですね。ことは「地方」に限らないでしょうし、ことは日本に限ったことでもないでしょう。

 

一見地方過疎化問題に特化した話に見えますけど、この国の、って僕はこの国のとしか言い様がないのですけど、問題すべてにあてはまる共通した要点がここにはありますね。

 

解決策を持ち寄る。

人の問題を「同時に」解決する。

ですね。

 

最初の「持ち寄る」って、これができないんですね。そもそもその場を仕切る人間が「持ち寄る」ということの意味を分かっていないのですね。

 

知的、というのを僕は「複数の解決策を提示できる、実行できる力」と定義しています。実際に即して言えば、リーダーがどれだけ「それぞれの意見立場を言わせることができるか」ではないかと思います、この国では。言うイコール言ったことには責任を持つ、が分かっているので、責任を負うことを厭う人は何も話さないのですね。

 

そして、こと組織の改革では「外部」をどれだけ意識できるかで、勝敗は決してしまうのだと思います。はい、「上司がお客さん」状態というのが停滞と混迷と失敗の原因であることがほとんどではないかと思うのです。「お客さんは外部にいる」わけですよね、普通は。

 

んなこと農作物を商品として買う人には関心がない、って部分に作り手がこだわっているからこそ停滞と混迷と失敗が生じていたわけですよね。

 

なかなかに痛快な話が終って、続編は「あれ?」という視点から前作を見直す感じになっています。これ、なかなかの力業です。うなりましたね。

 

でも、問題解決の道筋は同じ。「複数の解決策を提示、実行できるか」ですね。

 

しかし、どうして若者馬鹿者よそ者なんでしょう。内部からの改革はないのでしょうか、ね。

『クソゲーオンライン(仮)2』つちせ八十八 著 にろ 東雲太郎 イラスト

あれ、2巻が出たのですね。サブタイトルがあからさまなのですけど、大丈夫でしょうか。

 

さて、ラノベの定番「異世界もの」の変形としての「仮想空間もの」ですね。この「所変れば品変る」を青少年少女に説くパターンですけど、三年寝太郎ですよね、つまり伝統的な青少年少女の物語として千年の歴史がある定番なのですね。

 

三年寝太郎の時代は、都が世界であって、田舎は人外魔境だったのですね。というか、稲作文化定着して、田舎はいわば「絶望工場」だったわけですね。すべてシステマティック。人は農作業の歯車。都会はすべてがあいまいで予測不可能。田舎ではどうにも役に立たなかったグータラ男が都会では成功者になる、というお話ですね。

 

それがまあ、工業化が進むと、都会も田舎と変らない状況になってしまって、寝太郎が活躍できるフロンティアはアフリカの密林になってしまいますね。Tarzan。そして、そこもまた均質化すると、なんと都会こそアフリカのジャングルって、いうかんじで地理的に逆転、まだらのひも、とかモルグ街の殺人とか、都市が得体のしれない場所に逆輸入みたいになってゆくのですね。

 

その都市も、都市伝説が消費しつくされた頃、またまた均質化してしまうのですね。どこ行っても、大手のチェーン店しかない場所になってしまって。。。。。

 

フロンティアは、ついにネット上の仮想空間に逃げ込んだ、わけですね。

 

ところが、そのフロンティアたるネットゲーム仮想空間が、段々と侵食されて行くんですね。その現れがこの小説でしょう。どこかしら「学園もの」になっているんですね。しょーもない学校を面白くしてゆくっていうストーリー、しょーもない学校を別のものに「見立てて」おもしろがる。そういう手法がここにもみえるのですね。

 

運営者が逃亡したゲーム空間ですけど、どこかしら停滞しまくっている学校に見えてくるんですね。逃げたメインプログラマーは校長先生?あまたのプレイヤーは生徒たち。という感じですね。

 

学校の危機を救う主人公たち。でもばらばら。。。。。

 

現代日本って、ほんとに学校ってものから離れられないのかなあ、って思っちゃいます。いえ、それはそれで「文化」として面白いですね。もともとは権力が作った権力に都合良さそうな装置だった学校が違うものになってしまう、そういう感じが庶民は楽しいのですよね。ふふふ。

 

って、「ゲームの終り」って、どこなんでしょうね。なんか心理療法の「治療の終りについて」みたいな、かなり難しい問題な気がしますけど。はい。

東海道 箱根から三島、沼津へ

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気が付けば前回は8月。どんどん時間は過ぎて行きます。

 

東海道箱根から西側への下りはとても気持のよい道です。石畳は東側ほど荒れておらず、往時の面影はこっちのほうがずっと残っています。そして遠くに海が光る眺望は胸がすく絶景です。

 

どうしてこっちには人が来ないのか不思議です。もっともっと宣伝すればよいのに。。。。。。

 

もっとも、こちらは急な坂が延々と続きますので、かなりの体力コースでもあります。登りも大変ですけど、下りはこたえますよ(笑)。

 

それでもこんなこともありますし

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よいですよ、冬の箱根西側。

 

山中城跡でおそばを食べて少し行きますと、バイパス工事のために旧道は通行禁止になっています。そのあたりで西側から上ってきたご夫婦に出会いました。京都側から2年かけてここまで来られたとのことです。あと100kmあまりですね、化粧坂権太坂は楽しみですけど、あとはちょっと我慢かもしれませんね。でも、歩ききった時のなんとも言えない感じは、格別です。どうかご無事で。

 

へろへろになって、毎度へろへろですね、ここは、三島神社に到着。

 

今回はダブルストック、アルトラのローンピーク3.0ポーラテックという新兵器のおかげでかなり楽ができました。でも、最後の最後まで石畳のこの行程は厳しいものがありますね。

 

翌日は風が強い快晴。沼津までゆったり歩きました。大好きな千本浜は次回のお楽しみにとっておきました。

 

さあ、生きている間にどこまでゆけるのでしょうか。